VOLVO AMAZON MUSEUM
ボルボアマゾンの生誕地であるスウェーデンには有力な玩具メーカーがありませんでした。しかし、隣国であるデンマークの「Tekno Dansk Legetoys Industri」社が1957年、ボルボアマゾン実車の新発売後、 すぐにダイキャストでモデル化してくれました。その後、イギリスの「Meccano」社がブランド名「DINKY(ディンキー)」で1958年に、同じくイギリス(北アイルランド?)の「Triang」社がブランド名「SPOT ON(スポットオン)」で1960年に発売し、 1/43スケールのダイキャストモデル量産品は3種類となりました。3社とも、1970年代までに倒産または吸収合併されたため、各モデルは絶版品となり今でも入手困難です。2000年代にはいり、ドイツ「Pauls Model Art」社がブランド名「Minichamps(ミニチャンプス)」でボルボアマゾンをモデル化した時には感動でした。

KOSUGE
発売当初は4ドアタイプのみ、1961年からワゴンタイプ、1967年からは4ドアタイプとは違う新しい金型で2ドアタイプが発売されています。各タイプともボディーやインテリア(座席)の色、デカールやホイールの種類等、バリエーションが多すぎて、いまだに確認されていないものが多数あります(単に行き当たりばったりで作っていただけかも)。これらの中でも、4ドアタイプは、実車の特徴を見事に表現した最高のプロポーションです。特に4ドアタイプの初期モデル(1st type)は、発売初期の実車同様、ボディーサイドのデカールが「Amazon」のロゴになっており、インテリア(座席)はないものの、最も魅力的なモデルといえます。また、最初期のものは、ホイールもボディーと同色に塗装されており、芸が細かいです。ブルー/グレーのツートンカラーは、昔からテクノの解説本には載っていたのですが、スウェーデンのボルボコレクターや世界的なミニカーコレクターに聞いても見たことがないとのことでした。結局、スウェーデンのオークションで入手するまで10年以上もかかりました。

ブルー/グレーのツートンが、テクノのアマゾンの中でもっとも入手困難です。最初期のものは、ホイールもボディーと同色。
バンパーやグリルが、メッキされているものと、シルバー塗装されているものがあります。
また、同じツートンでもルーフの色にホワイトとグレーがあります。
よく見ると、ボディー側面の「Amazon」ロゴやタイヤの色違いがあることがわかります。また、同じグレーボディーでも色の濃淡が。
カラーバリエーションが豊富すぎで、何色あるのかも不明です。同色の濃淡は、製造時期の色の調合具合によるのかも。
奥のブルーグレーは2ndタイプです、金型は1stと一緒。トレーラー(2色あり)の牽引できるタイプもあります。
1stタイプなのに、2ndタイプと同じ「VOLVO121」のロゴになっています、過渡期でしょうか。