木枯しの夜はカレー

 

 めっきり寒くなってきました。冷え込んだ夜はカレーが食べたい(暑い日にも食べたいけど)。

 と、いうわけでカレー二種。ゆく秋の定番キノコ・カレーと白山豆腐と野菜のおかずカレー。仏教徒も、モスリム、もヒンズー教の方も、安心して食べられる菜食主義のカレーです。あ、写真奥のサラダはカリカリに揚げたベーコン入りなので、ご注意(?)

 まずはじめにフライパンに少量の油をたらしてクミン・シードをじっくりといためます。この一手間で 風味がまします。あとは普通にカレーを作るだけ。

白山豆腐は名前のとおり、白山の山懐の村々で作られてきた、とても固いお豆腐です。生で食べるとけっこう噛みごたえがあります。焼いて良し、煮てよしの大好きな伝統食材です。

 手前の八寸皿は大きいのでサラダも一緒にのせました。食べ終わると桜の文様が出てきます。わたしは桜文様は一年中使います。藍一色の染付だと別に違和感はないです。この皿は使い勝手がいいので、おかずを盛り合わせたりなんにでもしょっちゅうつかっています。他に染付け「鼎文様」もあります。この秋「菊花」も描いてみました。自分で言うのもなんですが、なかなかいいので、菊もこれから描いていこうかなと思っているところです。

 右側の赤絵の平鉢も、おくの荷葉形の小鉢も、いつも使っているものです。箸置きはよく見えないけど、紅葉文様です。そういえば今年はまだ紅葉狩りしていません。晴れたら白山のあたりに紅葉を見に行こうかな。家の周りの木々は、見た目はまだけっこう青々していますが、風の音を聞くと、すでに葉柄が硬くなっているのがわかります。若い葉とは風に鳴る音がちがいますね。

 紅葉せぬつもりの一樹カレーの香  おるか

 

2010年11月1日