秋の彩り御飯

 

 新米も出始めました。御飯の美味しい季節です。市内、栄谷久窯から生姜をいただいたので、まずは香りを楽しむ生姜御飯。左手前です。生姜にパラリとお塩だけのシンプルな御飯なので、器は華やかな古九谷風を選んでみました。その隣は染付葡萄文様飯碗に松茸御飯。こちらには四国在住の陶芸家中内愛也さんからいただいた酢橘を添えます。

 毎年酢橘をいただくと、この時節、焼いたサンマに搾ったり茸のホイル焼きに添えたりとてもちょうほうです。何より、お鍋の最後に饂飩を入れて、其処に酢橘を搾るとこれが最高なんですよね。酢橘大好き。

 奥の我谷盆の真ん中は菊の花と甘海老御飯です。器は花唐子碗。 菊と唐子は菊慈童の物語にならって長寿の願いを込めたとりあわせになりますね。そのうしろの石榴文様も古来子孫繁栄の象徴とされたものです。文様には様々な人の願いが込められています。美味しく食べて今日も良いことがありますように。

  川音の雨音になり菊の酒  おるか

 

2010年10月4日