加賀赤皮カボチャの冷製スープ

 

 暑い日が続いています。食欲も落ちますね。そんな時冷たいスープは喉越しが良くたべやすいものです。じゃが芋でつくるヴィシー・ソワーズと同じやりかたで、加賀赤皮甘栗カボチャのスープをつくりました。皮まで越したので、とても色がきれいです。なづけて「加賀平野の夕映え」。地物野菜のサラダを添えて。
 え!?メイン・ディッシュがないって!?そうなんです。実は虹鱒のムニエルを添えようと思ったのですが、捌くのに失敗しちゃって…。一口フライになってしまいました。夕映えと虹を眺めたかったのですけど。

 加賀赤カボチャは、癖のない美味しさなのでカボチャの苦手な方でも食べやすいと思います。作り方もいたって簡単。スープで煮て柔らかくなったら裏ごしします。フード・プロセッサーを使えば早いけれど、少しなら裏ごしした方が口当たりはいいかも。お客様を唸らせたいむきには最後にもう一度布で漉すと格段にまろやかになります
 玉葱を一緒に入れてもいいけれどカボチャだけでも充分美味しいし炒めなくていいので油分を控えられます。
後はお好みで味を調え、スープストックでのばすもよし。ミルクをたっぷり入れるもよし。濃厚なのがお好みならクリームをいれるとまたおいしい。
冷たく冷やしていただきます。

 案外たくさん野菜を摂ることが出来るので栄養補給にいいかもしれません。
しかし、栄養だけではなく「目で食べる」のが日本の伝統ですから、染付けの器で涼を演出してたのしみましょう。
 色鮮やかなスープは色絵染付けの鉢に、蓮華向付 花菱皿。目先が変わっておやっと思うだけでもお箸の進み方が違いますよね。
残暑の厳しい時節。皆様御身体にお気をつけ下さい。

 

 南瓜畑加賀の夕映え長きかな  おるか

 

2010年8月2日