
鰹のたたきほとんどサラダ
緑の季節
緑の目にまぶしい季節になりました。
目に青葉山ほととぎす初鰹 山口素堂
素堂はどんな人物かしらなくてもこの句は人口に膾炙してます。気重なりなんて全然気にせず、好きなものは好きだ!とばかり三つも並べた所、いかにも万緑の季節らしく、おおらかで気分がいい。芭蕉と弟子ではなく友人として付き合っていた方だそうですね。治水工事関係でもしりあいだったのでしょうか。
そんな素堂の気風に学んで(!?)目に青葉!と野菜をもりあげました。お皿の絵にはホトトギスならぬ鳳凰がおります。そして鰹。
鰹のたたき、私はおそらくたたきというには火を通しすぎなんですけど、食べやすい大きさに切ってカラシドレッシングで和えて見ました。山葵の花が咲いていたら山葵醤油でもきれい。
聖五月、限りなく美しい季節。昨日、日暮れに筒鳥の声をききました。モーヴ色と黄金にくれてゆく山道にポンポンポンと妙に人懐かしい声です。山のどこかにこの世ならぬやさしい人たちの住んでいる村があるような気がしました。萩原朔太郎の「猫町」のような。
思ひ注し見ぬ世の友へ緑の夜 おるか
2009年5月4日
|