ボンゴレ菜の花

 

 山里にも春が来て桜の花も咲きました。今日のランチは摘み立ての菜の花をたっぷりいれたスパゲッティです。浅蜊は残念ながら自分で採ったものではないけれど、それでも、まぁ、市内の漁港に上がったものです。こうしてみるとここ、加賀市は海も山もあって食材は豊富ですね。

 サラダはトマトとモツァレラ・チーズに、頂きものの野菜を、これまた小鉢の文様が隠れるほど盛り上げました。

 ボンゴレの作り方は誰でもご存知と思いますが、私は油をひかえて浅蜊を初めから酒蒸しにします。火が通る頃さっと湯がいた菜の花をいれ、アルデンテに茹でたスパゲッティをいれてオリーヴ・オイルで馴染ませます。オイルはパンにつけて食べても美味しいくらいの品質のいいものにすること。それだけがポイントです。

 あとは塩、胡椒くらいです。お塩も加賀の伊切の塩。胡椒もひきたてが風味がいい。凝った味付けはしないで素材の味を楽しみます。菜の花のほろ苦さが春の味です。

 お皿は鼎文様の八寸皿です。鼎文様についてはブログにすこし書きましたので、御笑覧下さい。食べ終わるとサラダの方の小鉢にはお魚が泳いでいます。

  亀鳴くや色絵の小鉢さみしいぞ  おるか

 我ながら意味不明な句ですね。

2009年4月6日