鴨のロースト ワイン・ソース添え

 早いものでもう12月、近くの鴨池に雁のくる時節となりました。鴨池では藩政時代から、投げ網猟といって特殊な網で鴨を取る猟方があります。鉄砲で撃つより苦しまないので味が良いんだそうです。 かわいそうだけどジビエの美味しい季節なのはたしかです。

 ワイン・ソースの出来は玉葱の炒め方にかかっている、と私は思いますが、ゆっくりじっくり炒める時間のないときってありますね。そんなときはお助けグッズがあります。スーパーのカレーのコーナーに色々なメーカーの「カレーの隠し味」等々がありますね。そこに「炒め玉葱」の真空パックがあります。それと飲み残しの赤ワインがあれば瞬く間にワイン・ソースの出来上がりです。

 レシピといえるほどのものではありませんがソース・パンにグレープ・シード・オイルを少々たらしてパックの玉葱を入れます。炒める必要はないので熱が通ッたら即ワインをいれ、鶏がらスープを入れて煮詰めます。もちろん時間がないときはインスタントのガラスープの素でOK.もうそれで出来たようなものです。あまり酸味が強いと感じたらカシスのジャムを少し混ぜると簡単です。本当に10分足らずで出来るし、その割りに美味しいですよ。

 お皿は元気なにんじん皿、そしてラッコ箸置き。テーブルクロスの向こうにイノモトソウの盆栽。シダ類の緑はこの季節、目を休ませてくれますね。

 雪が来る前に、庭木の冬支度をしてやらなければいけないな、植木鉢も移動させないと、などと思っても、寒風にめげて家に籠もってばかりです。猫は一日中ユタンポの上に握り寿司のネタのようにのっかっています。猫のように寒い日は意地汚いまでぬくぬくと、暑いときにはデレデレ自堕落に、思うことのそのままに生きたいものです。

  樂の音を部屋に閉じ込め日の短  おるか

 

2008年12月1日