麗しの五月,白い花の季節になりました。朴の花はこの辺りではまだですが、ウツギの花、卯の花、地上にはシャガの花、野薔薇。山道を往くと白の回廊を歩くようです。庭では白山吹が満開のときを迎えています。部屋の中に活けておくと花びらがサラサラ散りますが、白い花びらが床に映ってきれいです。しばらくはそのままにしておきましょう
さて、写真、手前は虎屋の羊羹「菖蒲あわせ」です。羊羹は分厚く切って歯型を残して食べないと食べた気がしないという方もいらっしゃいますが、ほのかな透け感が涼しげなのであえて薄切りにしました。古い青磁もはなやぎます。見込みに牡丹の浮き彫りがあります。
真ん中は山蕗の煮物、キャラブキにするには太かったので普通の煮物です。器は新しく作ってみた染付ひまわり文様四方皿です。そめつけはどんなお料理にも合いますね。そして松の木湯のみに水出しの加賀棒茶。
棒茶はさっぱりしているので、食事中にのむのにいいですね。加賀棒茶といえば、一寸お薦めなのは焼酎の加賀棒茶割りです。ウーロン茶より癖もなく香ばしさもあっていけるとおもいます。おためしください。
花いばら山道の風聞きに出て おるか
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