独吟半歌仙 「星合の巻」 絵馬 (2001/07/08 水族館ログ 772

 おるかさんの七夕の俳句 「星合や夢にこほりの驛に入る 」を発句に頂戴して、脇おこしの独吟半歌仙を巻いてみました。 ご笑覧下さい。(絵馬)

発句 (秋)      星合や夢にこほりの驛に入る
脇 (月)        シュールな月の銀河鉄道
第三 (秋)      朝顔の蔓は電信棒に伸び
四 (雑)          いぢめを避けて休む学童
五  (夏)       山蟹を採取する眼の生き生きと
裏移 (夏)       遊泳禁止立札を無視

一 (夏)        面倒な規則は抜きに西瓜割る
二  (雑)        日本男児の心意気なり
三 (恋)       小町ならいつかは分かる恋心
四  (冬、恋離)     ほとぼりさめし冬の卒塔婆
五 (冬)       リア王のごとき我身に月冴えて
六 (雑)          喉赤くして唄ふ道化師
七 (雑)     絵付け筆その鼬毛の美(は)しきわざ
八 (春)         木の芽和へたる器歳時記
九 (春)      日々は是好日となる春一日
十 (春)         イースターとは卵の終末
十一 (花)      ルシフェルも花爛漫に呑み込まれ

挙句           氷水溶け再会を待つ