第96回水族館ネット句会
12月兼題 息 日記
◎◎◎○5 冬の野へ出て行きたるか終の息 織女
◎◎○○○○7 梟に一行日記しるさうか 真里子
◎○○○○○3 ため息をつけば綿虫また増ゆる KUMI
◎○○○23 初雪と書きて続かぬ日記かな KUMI
◎○○22 白息と化してよみびとしらずの歌 おるか
◎○1 息白く子供たちにもある別れ お軽
○○○19 年用意母の日記を読み耽り 海渡
○○○25 息ととのへて柊の花のまへ 真里子
○○4 寒紅をひき溜息をひとつする 九鼠
○○16 息白く勤務交替消防士 KUMI
○○21 息白し魚群のやうな音符かな 海渡
○○ 27 駈けてきた子の白息を抱き止める 柚香
○2 大歳やなすすべもなく息と息 洗濯機
○6 イブをうたふ人の息オルガンの息 洗濯機
○8 白息の男鏡の奥にゐる 九鼠
○9 見つめゐし絵より溜息冬の虹 海渡
○12 凍窓に息かけて書くさやうなら 柚香
○15 初雪の後に犬の息づかひ おるか
10 業務日誌新日記でもあるまいに 洗濯機
11 わが日記空白多し年詰る お
13 冬の星光りて日記遺書めくよ 九鼠
14 かへり花かひなき日々の夢日記 おるか
17 白息や縄文の土器毀つたび 織女
18 禅寺の落葉掃きしと旅日記 織女
20 一行は流星に残す日記帳 柚香
24 白き息はき子供にもある別れ お
26 仄々と息交しをり雪螢 真里子