第91回水族館ネット句会
7月兼題 素足 夕立
◎◎○○20 大黒柱の片側暗き夕立かな 織女
◎◎○○22 観音の素足や湖に夕立来て おるか
◎○○○29 みんな裸足ギリシア神話の羊飼 九鼠
◎○6 五歩六歩畳を掴む子の素足 KUMI
◎○9 夕立風水上へ出る絹の道 織女
◎○10 白南風の素足で歩く校舎かな 海渡
◎○15 夕立や一村の蟲溺るほど 洗濯機
◎7 靴ぬぎて素足になりて故郷なり お軽
○○○○○2 拝殿に矮鶏の駈け込む夕立かな 柚香
○○○24 織姫に逢ふ彦星の徒裸足 九鼠
○○3 自転車と一緒に濡れる夕立かな 海渡
4○○ 笹原はひかりの海や夕立あと 柚香
○○8 死者の書を伏せて夕立通る間を おるか
○○19 自転車に小さき補助輪夕立晴 真里子
○○23 朗らかに素足のままの一日かな 真里子
○○28 臨書する素足の父や青山河 おるか
○5 くわがたと森の匂いや夕立あと 海渡
○14 わが町をわれを消しゆく大夕立 KUMI
○16 座り胼胝気にしながらの素足かな 柚香
○17 はじまりは額に一滴夕立ち来る 桑
○ 11 ひよひよと男の素足長廊下 お 軽
○12 裸足の子裸足の大人に叱られて 洗濯機
○25 太古より人類裸足雲の峰 九鼠
1 夕立雲袋小路の先に山 織女
13 海原へ熱砂をけって跣の子 桑
18 トタン屋根の熱気を叩く夕立かな 桑
21 夕立の音を隔てて留守居かな 真里子
27 母からは地震のことしか足袋跣 洗濯機
30 渚まで裸足蹴りゆく砂熱し KUMI