第89回水族館ネット句会
兼題 第89回水族館句会五月
兼題 魚 菖蒲
◎◎○○○○○5 鯉幟見にぶかぶかの靴履いて 柚香
◎◎○○○○11 佐世保より母来て揚げる鯉のぼり 桑
◎◎○○23 はつなつの白き甚平鮫の腹 真里子
◎○○○12 町中の犬の名覚え金魚飼ふ 織女
◎○○○33 水押して水押して夜の金魚 お 軽
◎○14 七宝の魚のブローチ街薄暑 柚香
◎10 軒菖蒲風から力貰ふ子ら 織女
◎18 飛魚の海面の虹となりにけり 海渡
○○○○○19 むかし男ありたる頃のあやめぐさ 九鼠
○○○○15 三寸にして鮭の子の面構へ 九鼠
○○4 菖蒲湯や巻かれて命育まれ 海渡
○○22 朝日射す金魚の居らぬ金魚玉 KUMI
○○25 どの画にも太陽ひとつ菖蒲園 柚香
○○30 青葉騒小魚の影よく走る 真里子
○1 ひしひしと鯉喋りをり五月闇 洗濯機
○6 夏潮に真鯛を放つ祭かな 九鼠
○7 焼かれゆく鮎の眼の透きとほり KUMI
○8 色々な魚を描く立夏かな 明美
○13 水に棲むものになりたしあやめぐさ 明美
○16 むらさきはもの言はぬ色花菖蒲 お
○17 無口にて朴葉につつむ鮎二匹 おるか
○21 目高飼ふ蔵より甕を持ち出して 桑
○26 菖蒲湯やこの身に手術痕いくつ KUMI
2 田の祭下座にゐ合はす鯉嫌ひ 洗濯機
3 若葉して鯉にあらたな志 お軽
9 明易の街を眠らぬ魚となり 真里子
20 菖蒲湯や万葉の恋ふと思ふ 桑
24 東京といへといふ人金魚売り 洗濯機
27 幼名をつけて金魚を飼ひゐたり 織女
28 女らに囲まれ菖蒲にほひけり おるか
29 鮎見橋渡らむ夏の月小さし 明美
31 飛魚や曾祖父の國北方に 海渡
32 水底に都の見ゆるあやめ草 おるか