第88回水族館ネット句会
兼題 光 蝶
◎◎◎◎16 初蝶に会うて卑弥呼のことを訊く 九鼠
◎◎○○○3 蝶ひらひら標本室の戸があいて 柚香
◎○○10 売られゆく畑に春光余すなく 真里子
◎○○18 手繰り寄せ光の修羅の白魚網 柚香
○○○○○23 燕来る光通信工事中 桑
○○○20 蝶々や前世来世の染めのれん 洗濯機
○○1 初蝶に腰の浮きたる野点かな 柚香
○○24 春蝶や切手二枚のラブレター 洗濯機
○2 光りつつ落花ひとひら谷底へ KUMI
○4 初蝶のよろよろ建礼門を出づ 九鼠
○5 残雪の嶺より曙光はじまりぬ KUMI
○6 次の扉の開きさうなり蝶の昼 真里子
○7 囀の光のごとき舌であり おるか
○9 海色に蝶の群れ海渡りけり 海渡
○11 夜雨食べて夜光盃色なめくぢり おるか
○12 白壁の影おそろしや蝶の昼 おるか
○14 初蝶の風と遊んでゐる真昼 桑
○15 門跡の法衣の肩や蝶かへる 洗濯機
○19 光速のものたんぽぽに命中す 九鼠
○21 蝶生るる微塵のひかり撒きながら KUMI
○22 鉄塔の夕日に光り春田中 桑
8 はなびらのこぼるる坂に蝶の消ゆ 海渡
13 野遊やひかりの礫となる一羽 真里子
17 花霞光の帯をほどきけり 海渡