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第86回水族館ネット句会

 

兼題 鬼

◎◎◎○○12 鬼ヶ島行の船出る春霞    KUMI
◎◎○○ 1 産土の雪降り止まぬ鬼やらひ  桑
◎○○○○5 鬼は外誰にも似合ふ鬼の面   お 軽
◎○○○○10 鬼の目の奥に人の目追儺の夜  おるか
◎○○○24 芽ぐみしや鬼棲む山の花辛夷   九鼠
◎○3 落椿夥しきは鬼の道         おるか
◎○32 天邪鬼菜の花の黄に紛れたる     真里子
◎22 地下街に芽吹きて鬼の豆ならむ     おるか
○○○○25 きのうふとは違ふ闇の香鬼やらひ 明美
○○○16 春の山鬼が出て来てもういいかい  柚香
○○11 椿隠れに一族の来る鬼門かな     織女
○○ 15 ふらここの揺れ目隠しの鬼ひとり   真里子
○○21 鬼ごつこ一時中断春の虹       明美
○○30 鬼瓦に仕舞い矢を射る春神楽     織女
○ 2 蕗味噌や鬼才には程遠けれど      真里子
○7 白息を吐く鉈彫の鬼の面         九鼠
○8 崖つぷちてふところ風と鬼あざみ     お軽
○13 外に出て鬼と言はれてつちふれり     海
○17 おにやらい鬼のふどしのゆるゆると    お軽
○18 むらさきの桜みにゆく鬼神かな      海渡
○19 鬼瓦火山灰ふり被り寒明くる       桑
○20 春北風へ吹けよ吹けよと天邪鬼      KUMI
○23 鬼草のくれなゐ浮かぶ春一番       織女
○26 踏んばれる邪鬼に帰雁の声はるか     柚香
○28 やらはれし鬼が暖とる篝火に       桑
○31 豆撒きや取り合うてをり鬼の役      明美
4 落ち着かぬ異郷の鬼や春一番         海渡
6 鬼遣ひ鬼には著きかほかたち        洗濯機
9 隣家よりひと声とどく鬼は外        kUMI
14 赤鬼がふぐりおとしに行くところ      九鼠
27 掌を踏まれ拾ふ神社の鬼の豆        柚香
29 満天星の葉の芽微塵の鬼の角         洗濯機
33 雪の国鬼さへ残らぬかくれんぼ       洗濯機

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