第82回水族館ネット句会
兼題 酒、鳥
◎◎◎○○12 鵙日和制帽冥き庇もつ 柚香
◎◎○○○5 河原鶸群れて百姓一揆の地 柚香
◎◎○○28 本伏せてゆくならこんな鵙日和 おるか
◎◎○1 菊月の湖底に坐る酒の甕 九鼠
◎○○○○17 切株の回りに木の粉小鳥来る 織女
◎○○8 肩揚げをほどく窓辺に小鳥来て KUMI
◎○3 けふもまた子に一語増え小鳥来る 明美
◎○7 色鳥やメモの切端持たされて 真里子
○○○○○2 酒といふひかりを啜る寒露かな 明美
○○○○10 鳥類一万種の中の一羽の鵙の声 おるか
○○○15 雲にいつも広がる力渡り鳥 織女
○○○16 一合の酒に小鉢の菊膾 KUMI
○○4 浮かぶればほどかるる菊今年酒 海渡
○○20 奥能登の塩の湿りや雁来る 桑
○○21 休診日なき先生に鳥渡る 明美
○○29 新酒買う町一番の巨樹を見て おるか
○6 雁鳴くや幼な子の手はあたたかく こはぎ
○11 杉玉の緑に誘われ今年酒 こはぎ
○18 蒼天へ胸より放つ鷹一羽 九鼠
○19 ひとりだけ友誘なひて燗の酒 洗濯機
○23 鳥と吾通草の甘さ分ち合ふ 桑
○24 秋晴るる神饌(みけ)に地酒を地鎮祭 桑
○25 黙々と鴉散らかす月の下 とびお
○26 卵酒母の匂ひに袖通し 柚香
○27 籾干して鴉の声をうるさがる 織女
○32 いちめんのコスモス鳥になりたしよ KUMI
○33 荒走うすくのばせば後の月 海 渡
○35 鴨煮るや酒色要る人要らぬ人 洗濯機
○36 火の鳥の雨月のふちに籠りたり 海 渡
9 海沿いに食事どころと鴉かな とびお
13 さえずりは空より高く小鳥来る こはぎ
14 月代や地酒冷たく喉をゆき とびお
22 冷まじきこと浸したる蛇の酒 洗濯機
30 秋簾越しに雀を遊ばする 真里子
31 蕪村寺の脊山で醸す猿酒 九鼠
34 小鳥屋のありし辺りに秋の雲 真里子