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第81回水族館ネット句会

 

兼題 月一切

 

◎◎◎○○○15 月光に左の貌をぬすまるる   お 軽
◎◎○○○1 月上げて魁夷の湖となりにけり   柚香
◎◎○○ 8 月光に頭をやはらかくして眠る    真里子
◎○○○○○29 良夜かな稲穂ふれ合ふ音のして  明美
◎○○○ 2 クレヨンを畳に踏みし無月かな   柚香
◎○○10 月影や法衣の裾のふれあふて     海
◎○5 無月かな能面かおにはりつきぬ      お軽
◎○7 トルフアンの良夜ポプラを銀となす    九鼠

○○○○○4 水筒にみづの残れる良夜かな    明美
○○○○19 湯賃ほどの散財したり小望月    洗濯機
○○○○24 前山の杉鉾たかく十三夜      桑
○○○26 月光の海に顔だすいるかかな     海
○○20 十三夜捨つる手紙を読み返し       KUMI
○○21 月明り刈りしばかりの田に降り来     真里子
○○30 夜々の月とどく蕪村の寝所まで      九鼠
○9 十六夜の竜宮城の屋根瓦          九鼠
○12 三日月に頬杖つきたる西瓜かな      海
○13 鳳笙の高まり後の月上る         桑
○14 月今宵ところだけきめ待ちあはせ     洗濯機
○17 二の腕の腕輪に髑髏良夜かな        おるか
○ 22 月光に身を透明にしてゆかむ       真里子
3 この世よりかの世賑はふ良夜かな       KUMI
6 月仰ぐどん底といふ場所に居て        KUMI
11 月光に濡れたるやうな梨を剥き        明美
16 子に語る因幡のうさぎ月今宵         桑
18 月無くてシャコンヌを弾き終へし弓      おるか
23 月下美人誰にたとへても違ふ         お 軽
25 医学生月月月月月月月            洗濯機
27 寝待月家相のせいと言い出しぬ        柚香
28 地衣類にひとりぼっちの月今宵        おるか

 

 

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