◎◎◎○○7 流木を一本燃やす魂祭 織女
◎◎◎○○20 山塊の底に水あり祭笛 おるか
◎○○○○25 有明の野を帰りゆく祭山車 柚香
◎○ 2 波音の砂に消えゆく浦祭 織女
◎○22 闇に融けゆく夕顔ののっぺらぼう 柚香
○○○○○16 暖簾吹き分けて祭のあとの風 真里子
○○○○6祭の夜人工衛星飛んでいる お軽
○○○○12 あまり静かで夕顔の花二つ おるか
○○○○17 きつちりと足の収まる祭足袋 お軽
○○5 売り食いの祖父の夕顔棚であり おるか
○○8 夕顔や空かたむきしまま夜へ お軽
○1 野馬追の草原奔るをんな武者 桑
○15 喪の家の軒のさびしき星祭 桑
○18 ゆふがほの花に素顔のままに佇ち 真里子
○19 白といふよりは夕顔うすみどり 九鼠
○21 産土の祭舟漕ぐ日焼けかな 織女
3 雪洞にはや灯をともし宵祭 桑
9 祭山車八つに畳みポケットへ 柚香
10 翅割つて夕顔通三丁目 真里子
11 葬は不時冠婚絶えて夏祭 洗濯機
13 獅子頭いやいやをする秋祭 洗濯機
14 盆前は稽古のいらぬ祭かな 洗濯機
23 夜目に白く咲き夕顔と申し侍る 九鼠
24 夕顔は逢魔が時にひらく花 九鼠