第84回水族館ネット句会
兼題 小春 鍵
第84回水族館句会
12月
兼題 鐘(鈴) 狩(猟)
◎◎○○○○13 時なしの鐘綿虫の浮いてゐる 真里子
◎◎○○○7 木漏れ日を猟犬流れぬけにけり おるか
◎◎○17 涸谷のいづこに鈴を忘れしや 織女
◎○○○24 鈴つけた象が空とぶクリスマス 九鼠
◎19 石の木の相の際だつ狩の山 織女
◎28 狩る羽根をもて青鷹ゆるく舞ふ 九鼠
○○○10 しぐるるや人呼ぶときの銀の鈴 お軽
○○○18 極月の大鈴小鈴巫女溜り 柚香
○○○30 先頭は耳千切れたる狩の犬 柚香
○○8 鐘の音を買ふ気はないかと雪の客 洗濯機
○○23 終鈴の流れてをりし冬菜畑 真里子
○○26 撞木なき鐘楼木の葉降るばかり KUMI
○3 鐘の音やりり磔刑の冬薔薇 おるか
○4 貰い来し猟犬の子の手のぬくみ 桑
○6 鴨鳴くやところどころに鈴の音 織女
○9鷹狩の咄となりぬ露天風呂 柚香
○ 12 首輪の鈴はずし猟犬野に放つ 桑
○15 金鈴のやうに凍星ふるへけり KUMI
○20 しづかなる狩人の目と行き会ひぬ 真里子
○22 猟銃の手入れの布に子の名前 桑
○ 25 猪狩や野に八衢のあるらしく おるか
○27 二階への階段きしむ狩の宿 お軽
1 狩猟期や笑みは不気味で大きくて 海渡
2 狩人をうつして歪む壁鏡 お軽
5 静謐の風舞ひにけり除夜の鐘 海渡
11 除夜の鐘前住秋より夢多く 洗濯機
14 晦日雪小さき鐘の震へをり 海渡
16 悲しげな眼の猟犬が蹲る 九鼠
21 年の瀬や狩人は野に時の野に 洗濯機
29 笹原を猟師分けゆく猪(しし)のごと KUMI