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第78回水族館ネット句会

 

兼題  雨 滑る 

 

 

◎◎◎◎◎3 夕立ちは火薬の匂ひして愉し   とびお
◎○○○2 しづけさの青ほほづきを滑る雨   真里子
◎○○24 よく滑る口がありけり冷素麺     柚香
◎○6 姫塚へ径消えてをり梅雨の蝶       柚香
◎18 雨兆すひたと垂れたる青簾        真里子

○○○○ 21 忍冬の花を弾きて通り雨     織女
○○○7 雨傘を買いてすぐさす雨女      こはぎ
○○○10 山住みの庭に畑に滑りひゆ 桑
○○9 雨音に寝まり浮巣を夢にみむ      九鼠
○○15 ホースから水をどり出る梅雨晴間    柚香
○○22 わずか滑る夏座布団の端踏めば    九鼠
○○26 梅雨の夜音なき雨に起こされて    こはぎ
○○27 雨乞の端を園児の列通る      織女
○○28 雨の夜の語らひ深く蝸牛      洗濯機
○○29 雨音のここまで届く熱帯魚     とびお
○5 西国の旅雨魚大串に        おるか
○8 鎌倉のあぢさゐ寺は今日も雨    桑
○12 朝凪の沖滑りゆく貨物船       KUMI
○14 糸染めて機音たてて梅雨の家     KUMI
○23 ものの影さへも眩しき梅雨晴間 KUMI
○25 蜘蛛の巣の雨粒ひかるゆし豆腐    とびお

1 郭公の聞ゆる雨の厨かな        桑
4 花の木の雨はじきをり入道雲      洗濯機
11 梅雨穂草産み月といふ月ありて     織女
13 ソーダ水二人にやはき雨の檻     おるか
16 望まれぬ婚儀の席や梅雨晴間     洗濯機
19 甕棺に屈葬の痕梅雨深し       九鼠
20 山霧に息ととのへよ雨のあと     真里子
30 遠雷やことに滑るは女坂       おるか
31 霧雨や街も若葉も一色に       こはぎ

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