◎◎◎4 とびこんで来た子緑雨の匂ひかな 柚香
◎◎13 石楠花は雲の匂ひと思ひ初む 明美
◎○○1 竹と竹触れる音らし新茶汲む おるか
◎○○11 有明の山騒新茶供へむか おるか
◎○○26 新茶汲むこの世彼の世の人に汲む 明美
◎16 新茶滴・滴々胃の腑うすみどり 九鼠
◎23 薫風に仏頂面をほどきけり 真里子
○○○○5 かたはらに伏せし師の書や新茶汲む KUMI
○○○10 坐禅の足解きたる朝の新茶かな 柚香
○○○12 薫風や足裏に届く波の音 明美
○○○19 新茶汲むいのちの話など少し KUMI
○○○22 身のうちのどこか鳴りをり新茶汲む 織女
○○6 車座のなかのその声新茶の香 真里子
○○8 蕗を煮る厨に満つる野の匂ひ KUMI
○○9 旅終へしごときこころに新茶汲む おるか
○ 14 菓子の町茶舗は新茶とこなれた字 洗濯機
○15 新玉露九谷の丸みすべり落つ 九鼠
○21 新玉露含む海鳴りとほくより 九鼠
○24 木下闇雨の匂ひのつよくなり 海渡
○25 新茶汲む五人姉妹の恙なき 桑
○30 新茶汲む唐子のあそぶ湯呑みかな 桑
2 ラジオよりかのビートルズ古茶新茶 桑
3 新米に新茶返礼いつよりか 洗濯機
7 おしやべりな無言なりけり夏茶碗 織女
17 紺絣の娘にもてなされ新茶かな 柚香
18 ばらの香のセンターライン越えて来る 海渡
20 葛餡ににわかの風や新茶の芽 洗濯機
27 猫のごと新茶の香すうと来る 海渡
28 新緑のなかなる匂ひ袋かな 真里子
29 藻の花や茶山の裾を川流れ 織女