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第77回水族館ネット句会

 

兼題  新茶 薫 香 匂い

 

◎◎◎4 とびこんで来た子緑雨の匂ひかな  柚香
◎◎13 石楠花は雲の匂ひと思ひ初む    明美
◎○○1 竹と竹触れる音らし新茶汲む    おるか
◎○○11 有明の山騒新茶供へむか      おるか
◎○○26 新茶汲むこの世彼の世の人に汲む  明美
◎16 新茶滴・滴々胃の腑うすみどり   九鼠
◎23 薫風に仏頂面をほどきけり     真里子

○○○○5 かたはらに伏せし師の書や新茶汲む  KUMI
○○○10 坐禅の足解きたる朝の新茶かな    柚香
○○○12 薫風や足裏に届く波の音       明美
○○○19 新茶汲むいのちの話など少し     KUMI
○○○22 身のうちのどこか鳴りをり新茶汲む  織女
○○6 車座のなかのその声新茶の香       真里子
○○8 蕗を煮る厨に満つる野の匂ひ      KUMI
○○9 旅終へしごときこころに新茶汲む    おるか
○ 14 菓子の町茶舗は新茶とこなれた字    洗濯機
○15 新玉露九谷の丸みすべり落つ      九鼠
○21 新玉露含む海鳴りとほくより      九鼠
○24 木下闇雨の匂ひのつよくなり      海渡
○25 新茶汲む五人姉妹の恙なき       桑
○30 新茶汲む唐子のあそぶ湯呑みかな    桑
2 ラジオよりかのビートルズ古茶新茶     桑
3 新米に新茶返礼いつよりか        洗濯機
7 おしやべりな無言なりけり夏茶碗     織女
17 紺絣の娘にもてなされ新茶かな 柚香
18 ばらの香のセンターライン越えて来る  海渡
20 葛餡ににわかの風や新茶の芽       洗濯機
27 猫のごと新茶の香すうと来る       海渡
28 新緑のなかなる匂ひ袋かな        真里子
29 藻の花や茶山の裾を川流れ        織女

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