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第76回水族館ネット句会

 

兼題  花一切

◎◎◎○○○9 散る花や飛天に淡きつちふまず  おるか
◎◎○○○19 凪の日はゆるやかに組め花筏   九鼠
◎◎○12 放たれてとほくへとゆくやまさくら   とびお
◎○○○22大仏の前が混みをり養花天      織女
◎○○33 敦盛へ須磨の櫻がみな開く      九鼠
◎16 花の散る青空の散る真昼間は       お軽
○○○○28 花冷や学僧が夜具のべにくる    柚香
○○○23 花ぐもり木馬は金の鞍を置き    お軽
○○○30 花冷えや水天宮にひとりゆく    海渡
○○4 一木の散り切るまでのさくらかな    真里子
○○6 髪切りにゆくこと忘れ桜しべ      とびお
○○31 スペースシャトル飛び立つ朝初桜    桑
○1 猫の腹に顔埋めけり花の昼        おるか
○3 さくらひとひら新刊書閉ざしけり     真里子
○7 花屑の貼りつく昼の湯桶かな      柚香
○ 10 花人の我も一人やリュック負ひ    桑
○13 咲き満ちて静かとなりし夕桜     こはぎ
○14 夢に立つ櫻のやうな人のやうな     九鼠
○ 15 絵空事いひ継ぐ君の背の桜      洗濯機
○18 夜桜や明りの灯る大藁屋       桑
○21 花八部ベンチは雨に少し濡れ     お軽
○ 24 石仏の拙にして巧桜咲く       織女
○32 一片のやがて幾千花吹雪       KUMI
○35 散るために今日を咲きつぐ桜かな   KUMI
2 落花ひとひら池の真中に着水す     KUMI
5 聖絵の花や宝号百万遍         織女
8 花冷えやせきひとつして思うこと     こはぎ
11 遮断機下り触れるものなき落花かな   とびお
17 妖怪のブロンズ像や花曇        真里子
20 寄り添ふてさくらひとひらもらひけり   海渡
25 装飾音多き楽譜や飛花の下       おるか
26 桜色の下着下着の色の桜        洗濯機
27 病む犬の瞳のなかの花吹雪       柚香
29 ひさかたの納戸の隅に花がたみ     海渡
34 坂の上こぼれるような花一枝      こはぎ
36 コヨーテもオオカミも花の酒の顔    洗濯機

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