第74回水族館ネット句会
兼題 白 、薄氷
◎◎◎19 薄氷のうへ薄氷のやうな水 明美
◎◎○○○○9 薄氷を木端微塵に登校す 九鼠
◎◎○○○○18 薄氷の泡がぐらりと動きたる 九鼠
◎◎○○14 はいかぐら外に白梅佇つ気配 おるか
◎○○○10 夕暮のいよいよ白き雛のかほ KUMI
◎○○○21 潮騒の闇のふくらむ白魚汁 柚香
◎○35 白描になだらかな坂冬桜 真里子
◎○36 年の豆白湯に浸せば香りけり 桑
○○○○6 ふと母を見失ひたり梅真白 明美
○○○15 梅たけて使はぬ枕白きまま おるか
○○○22 日だまりに白加賀といふ梅の花 とびお
○○○23 亀鳴くや空白多き南部絵図 柚香
○○○33 白鳥の去りし流れのはやさかな KUMI
○○1 雪解道大山豆腐湯気白く こはぎ
○○13 薄氷や月に触れたる心地して 明美
○○20 魚の身の白きを箸に寒明くる とびお
○○30 日輪はみささぎの上薄氷 お軽
○○31 薄氷の岸を離れてさまよへる KUMI
○2 山鳩のこゑきく朝薄氷 桑
○5 あわあわと夢蠢きて白椿 海渡
○11 杖の人薄氷をそのままにして 真里子
○16 薄氷に零せし糞の花模様 九鼠
○17 軽々と薄氷を去りゆける影 真里子
○25 春寒やかもめは白をつくし飛ぶ お軽
○26 紀元節修正液の白き泡 洗濯機
○34 薄氷を踏んでやさしくなってゐる 柚香
3 薄氷端だけ踏んで登校児 こはぎ
4 砕けてはもう白鳥のゐない水 おるか
7 うすらひを踏むや日に侵されぬやう 海渡
8 大書せる白木の桝に年男 桑
12 薄氷に昨日のことを閉ぢこめる お軽
24 糸電話紅楳町から白楳町 洗濯機
27 まっ白なセンターライン春コート とびお
28 君ふれしうすらふのごと壊れけり 海渡
29 薄氷まだ朝早い交叉点 こはぎ
32 夢とかや天守階薄氷 洗濯機