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第72回水族館ネット句会

 

兼題  北 革衣

◎◎○○○○○28 窯の火の強く高かり冬北斗 織女
◎○○○2 冬北斗あたたかきこゑ耳の奥 真里子
◎○○1 煮凝りや北半球のほか知らず 織女
◎○○29 踊り子やエナメルの革衣脱ぎ 海渡
◎○○33 寒北斗仰ぎ神馬の還りきし 桑
◎○4 悲しみは脱ぎ捨てられぬ革衣 明美
◎○20 北おろし閻王胡座をしておはす 九鼠
◎○21 真夜すぎて畳まず昏き革衣 おるか
◎○22 北陸のしぐれの空を仰ぎけり とびお
◎11 ずっしりと吾が青春の革コート 柚香
◎34 柚子一顆椀ぎ北窓を匂はせる 九鼠
○○○ 8 綿虫のどれも北指す心地して 真里子
○○3 人を恋ふかたち手袋落ちてゐる 柚香
○○10 セーターを洗ひそこねたやうなこと 洗濯機
○○13 寒北斗この世さみしくなるばかり KUMI
○○17 北時雨菰野に虹の立ちにけり 桑
○○ 25 革衣となりの人を冷たくす とびお
○○26 毛衣の人だいこんを食べている 九鼠
○○ 31 また医者に叱られてゐるちゃんちゃんこ 柚香
○9 北颪百代過客ということを こはぎ
○14 神棚に近き北窓塞ぎけり 海渡
○15 脱ぎ捨てし怒りのままに皮手套 真里子
○19 恐ろしきもの襟巻の狐の眼   KUMI
○24 北風吹くや急ぎし人の背をおして こはぎ
○27 面影や北向けば北風の星 おるか
○30 シャネルの5尽きて今宵の柚子湯かな   洗濯機
○35 革ずぼん夢寐に渉りし淵いくつ おるか
○36 北国は遠すぎる風花の中 明美

5 ゆるやかや北前船の小春風 海渡
6 スーパーマンマント小さし冬の空 洗濯機
7 冬銀河北へ流るる涙かな 明美
12 グローブの霜のベンチに置き忘れ 桑
16 天才も毛皮もすたれ天が下 織女
18 革衣重し男の意思強し とびお
23 脱ぎ捨てた手形のままに革手袋 こはぎ
32 北風の街をちこちに人の列 KUMI

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