第71回水族館ネット句会
兼題 赤 紅 火
10◎◎○○○○○ 冬の雨火に透く鰈うらがへす 柚香
1 ◎◎○○緩やかに時移りゐし榾火かな 真里子
11◎○○○○ 初冬の淋しき火もて溶接す 織女
4 ◎○靴底の何の実の赤息白し 洗濯機
5 ◎○どかと投げ込む火の中に返り花 オットセイ
19◎○ 赤き実を食べ赤き糞零しけり 九鼠
26 ◎○赤蕪の太る信濃の古戦場 KUMI
32◎ 紅さされ出荷待つ雛柿落葉 とびお
25○○○○ 紅葉散る 川の蛇行のままに町 おるか
8 ○○○釣瓶落し赤子泣く声とほくより とびお
20○○○ 紅茸やこの道行けばアリスの家 柚香
2○○ 朝寒しかもめ赤子のやうに鳴く 九鼠
12○○ 残る虫何処かに火種あるごとし 真里子
21○○ 脱衣婆の口中真ツ赤初時雨 柚香
3○ 大礁穿ちてゐたり磯焚き火 織女
9○ 赤く赤く息の苦しい紅葉かな オットセイ
16 ○飛び石を埋めつくして散紅葉 桑
17 ○鵯上戸赤しよ誰も詐欺師めく 織女
18 ○柿すだれ巡らせ湖国赤備へ 九鼠
22○ 語らひの尽きて榾火のはぜる音 kumi
27○ どうだんの紅葉明かりの父母の墓 KUMI
29 ○静けさや鍋をとろ火に掛けひとり とびお
31 ○枯蟷螂紅きネクタイ結びたし 真里子
33○ 火炎吐きをりしといふが白い息 洗濯機
6 無住寺の紅葉日和を踏むことも おるか
7 七五三赤き被布着てかしこまる 桑
13 小春日や赤の足りない町並木 こはぎ
14 赤い山茶花踏みて往きたい処あり オットセイ
15 紅葉散る恩師の退官記念会 こはぎ
23 紅玉の紅を剥く一瞬の 洗濯機
24 炉にこぼす鰭酒貝の火曇るころ おるか
28 炉開きや火色恋しいIH こはぎ
30 庭紅葉追善茶会始まりぬ 桑