第69回水族館ネット句会
兼題 瓢、待つ
◎◎3 午からの妙な風吹く糸瓜棚 お軽
◎○○○○6 揺るるたび海のあをさよ瓢棚 織女
◎○○○○27 月待ちのくるぶし海に浸しけり 海渡
◎○○○8 鼻先に茗荷の花や鬼を待つ 柚香
◎○9 秋澄むやいつも野末の木に待たれ おるか
◎○12 鯊釣の潮待ち時を髪梳いて 織女
◎○30 産声を待つ病院の星月夜 桑
◎5 待つといふ熱きことあり秋の風 お軽
◎21 栗炊いて人待ちてゐるここちして とびお
○○○20 青瓢役所に人の閑散と 真里子
○○○28 待ってゐるおるかも猫も鬼の子も 九鼠
○○2 青瓢ゆるる坂道休憩所 こはぎ
○○13 糸瓜ぶらりぶらりと昼の廓町 お軽
○○15 ひょうたんの蔓のかなたの夕焼けかな とびお
○○16 待つ祷る心底思ふ草の花 九鼠
○○22 陽にかざす褐色の掌や花糸瓜 海渡
○○26 糸瓜棚鏡の暗き姑の部屋 柚香
○○31 流木の大波を待つ秋の浜 織女
○14 子には子の生活ありて糸瓜棚 こはぎ
○19 暦還る鬼灯のこと待ちながら 洗濯機
○25 青瓢ぶらり笑ってしまひけり 柚香
○29 新秋や川風に何待つとなく 真里子
○33 振り返る其処に糸瓜の長き貌 真里子
○18 眠りは死の涼しき姉妹へちま衿 おるか
1 待つ間なく着信鳴りて秋の夜 こはぎ
真夜中のバス待つ人波芒原 洗濯機
7 待合室床の図鑑のアキアカネ 洗濯機
10 コスモスの揺れとどまるを待ちにけり 海渡
11 台風去りにわかに瓢太きこと とびお
17 来て見れば糸瓜の花の名残なる おるか
23 糸瓜水うり実顔は母ゆづり 桑
24 古さうな瓢を下げて踊りけり 九鼠
32 三代の母系家族の種瓢 桑