第67回水族館ネット句会
兼題 麦茶 ビール 冷麦 暑い夏 米ではなく麦の香りがうれしい^^
◎◎○○○○ 冷麦やこの部屋風の通り道
真里子
◎◎○○ 缶ビール車窓を富士の遠ざかり KUMI
◎◎ 昭和遙か冷麦竹の樋を走り 九鼠
◎○○○○ 用務員室の麦茶の大薬缶 真里子
◎○○ 洪水の後の光の冷や麦に おるか
◎○○ アルミ製昭和の薬缶麦茶煮る KUMI
◎○○ 郵便夫縁に麦茶をさし出され 桑
◎○○ 冷麦やふるさとの雲大きい お軽
◎○ 蓬莱の地誌学ひやむぎながれ去り おるか
◎○ しづかなり麦茶の底の風紋の おるか
○○○○○○ 地麦酒に夕星ひとつ親しかり 真里子
○○○○ 麦茶のみ四肢しなやかにチアガール こはぎ
○○○○ 杉箸の五指に馴染める冷し麦 桑
○○ のほほんとビールを呑める男たれ
かりんとう
○○ 麦茶碗ひとつ余れる通夜の席 お軽
○○ 融通きかない冷麦のやうなヤツ
洗濯機
○○ ひとすじのさうめん鯉の翻る 九鼠
○○ ビールの泡父そっくりの鼻柱
柚香
○ しらみゆく私にビール注ぎ足せり 海渡
○ 冷麦の卓や雫でなぞる文字 柚香
○ ビール乾杯屋上の空星ふえて お軽
○ PTA麦茶の役がいゝところ 洗濯機
○ 義母の葬妻にビールを注がれけり かりんとう
○ むらさきの渚に麦酒流しけり 海渡
○ 麦茶よく冷えをり庫裡の大薬缶 柚香
○ 麦茶冷すやかん蛇口の下に据ゑ 桑
亡き人のお猪口にすこし冷麦を 海渡
決断のつかぬ問題ビール干す かりんとう
手にビール泥鰌あきなふ窓ひとつ 洗濯機
缶ビール開けて時間を回しけり 九鼠
喉ぼとけ持つは男ぞ生ビール KUMI
缶ビールよもやま話の尽きぬ夜 こはぎ
冷麦や食べて話して忙しく こはぎ
選のみ : ふくさん 織女