第65回水族館ネット句会
金 銀 鉄
◎◎◎ ランボーの詩写す金ペン緑の夜 おるか
◎○○○○ 青嵐鉄腕アトムビルの上 かりんとう
◎○○○ 螢烏賊あつらへものの銀煙管 洗濯機
◎○○○ 逃げ水や屑鉄運ぶ十屯車 かりんとう
◎○○ 緑陰や銀の釘打つオルゴール 柚香
◎ 筍の歯応へしやきと鉄道歌 真里子
◎ 仏像の髪に金泥夏来る 織女
◎ はまなすの押し寄せてゆく銀の凪 海渡
◎ 新茶古茶年金話続けたり 海渡
○○○○ 夏燕銀の航跡あるごとし 真里子
○○○○ きらきらと紙魚の鉄腕アトムかな 柚香
○○○ 金魚玉父にあづけて嫁ぎけり 桑
○○○ 金平糖舌に転ばせけふ立夏 桑
○○○ 行く春のミイラに金の首飾り 九鼠
○○ 埋蔵金伝説の山蔦若葉 KUMI
○○ 銀泥をのばす蛍生まる夜の おるか
○○ 葉桜や私鉄沿線坂の町 かりんとう
○○ 判決のあしたとなりぬ鉄線花 海渡
○ 盛りありまた無きごとし金銀花 織女
○ 蛙田や鉄路鉄輪さへ朽ちる 洗濯機
○ 銀合歓の騒ぐや島に夕立来る KUMI
○ 置き去りにされて鉄道草の花 おるか
○ 蟇鳴くや金売り吉次の往きし径 柚香
○ 日に月に鉄路錆びゆく夏野かな KUMI
夏来る金の羽毛の水走り 織女
山若葉鉄の秘仏を芯に抱き 九鼠
母の日や金のミュールのピンヒール 洗濯機
大鉄橋平穏にあり昭和の日 九鼠
金箔を添へし一品若楓 真里子
金星の西へ八十八夜かな 桑
選のみ; ふくさん