第63回水族館ネット句会
          東風  春の山 踏青 野遊
          ◎◎◎○○○  郵便車出てゆくところ春の山   真里子
            ◎◎        野遊のつづきの窓を開きけり   真里子
            ◎○○○    春の山人来て縄を張りはじむ  おるか
            ◎○○○    夕東風や沖積世の貝眠る  かりんとう
            ◎○○     踏青やからだのなかを水の音  真里子
            ◎○○    夕東風や草のにほひの手を洗う   柚香 
            ◎○     野遊びやどこまで行けど水の音  KUMI
            ◎○     七十も八十も童春の山   洗濯機
            ◎○     春の山狼煙のごとく雲の湧き  KUMI 
            ◎       野遊びや大きあばたの仮面つけ   海渡
            
            ○○○○○  むかしむかしおおかみがゐた春の山   九鼠
            ○○○    落ち合ふもうつむきしまま櫻東風   海渡
            ○○○   一節に富士詠む校歌桜東風   KUMI
            ○○○   はじめてのミモレのドレス青き踏む   海渡
            ○○○   踏青やかつて女帝の御代ありぬ   お軽
            ○○○   東風吹いて筑紫をめざす豪華船   九鼠 
            ○○   野遊の母正座して結飯食ふ   桑
            ○○   いろいろのひかりのいろや春の山  かりんとう
            ○○   夕東風や七たび母の忌を迎ふ   桑
            ○○    野遊びの蕪村にまがふ男かな   九鼠 
            ○    野遊びやつば付けてやる膝小僧   柚香
            ○    東風吹くと丘に登らむ領巾(ひれ)振らむ  お軽
            ○    野遊びの果ての果てなる空蒼し  お軽 
            ○    強東風にスキップ踏めるセールスマン  かりんとう
            ○    春の山鎌研ぎ母は夢を見て  ふくさん
            ○    畳表かえる相談春の山  洗濯機
            ○    強東風や鳶が魚を落としたる  織女 
            ○    野遊びや向かうも開くいなり寿司   柚香
            
            野遊の犬ひとしきり跳ねやまず   桑
            踏青に朝青龍も一新し   ふくさん
            二階より下げ干すまわし雲雀東風  おるか 
            上潮の音の近さよ青き踏む   織女
            鰆東風動けば透いて魚の鰭   織女
            女にも友達はあり野の遊び   洗濯機 
            今ここにゐるだけの人青き踏む   おるか
            野遊びを眺める老婆車椅子  ふくさん 
           
          選のみ ; こはぎ