第62回水族館ネット句会
石鹸 シャンプー シャボン玉
◎◎◎○ 天に放つもの宇宙船シャボン玉
九鼠
◎◎ 古町の露地より空へしやぼん玉 海渡
◎○○○ ゼウスよりニンフに贈るシャボン玉 九鼠
◎○○ 老木に呼ばるるやうに石鹸玉 真里子
◎○○ 石鹸で洗ふ漁具や涅槃の日 織女
◎○ 粉石けんしずかに溶けて春立ちぬ こはぎ
◎ 初音ありさうな日石鹸たちにくく おるか
◎ 石鹸を使わぬと決め受験の子 桑
○○○○○ 晴々と朝のシヤンプー卒業子 真里子
○○○○ しやぼん玉昔の街の消へてゆく 海渡
○○○○ 少年の影橋に濃しシャボン玉 おるか
○○○ 「シャボン玉とんだ」小さき母唄う かりんとう
○○○ しゃぼん玉はじけるまでの寄り目の子 柚香
○○ 山高帽をさへてゐたりしやぼん玉 織女
○○ 浅春の紙石鹸のうすきこと 真里子
○○ 三重塔の映りてしやぼん玉 織女
○○ 引鶴の声降る路地やシャボンの香 柚香
○○ シャボン玉われてきえるかおめおめと 洗濯機
○○ 涅槃会や石鹸の角掌 洗濯機
○ 二ン月や干支の石鹸丸み帯び 桑
○ はる時雨まぼろし落とすしゃぼんもや おるか
○ 春の空濡れ石鹸の飛び出せり 海渡
○ 石鹸を又もや貰う春嵐 ふくさん
○ 老梅やシャンプーの泡とばす癖 洗濯機
○ 春の夜やシャボンの泡を細やかに かりんとう
シャンプーでかなえてやりたや猫の恋 こはぎ
しゃぼん玉夕焼け小やけのチャイム鳴る 桑
早き春シャボン玉ホリデー懐かしむ ふくさん
春麗らタイルの上の石鹸よ かりんとう
ポンカンの黄色シヤボン玉風のいろ 九鼠
花の兄をよぎるシャボ玉ふたつみつ こはぎ
待春やシャンプーの泡あふれ出す 柚香
シャンプーを雪に見立てる総湯かな ふくさん