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第49回水族館ネット句会   兼題;「日」「一」

◎◎○○○  連弾の一指遅れし雪催ひ   おるか
◎◎○○○○  手あぶりや灘の真中に日の差して   織女
◎◎○○     鶏小屋の様子見に行く七日かな   桑
◎◎       湯婆を抱く一塊のこの身哉   かりんとう
◎○○○○○  奥能登の塩を一ふり七日粥   桑
◎○○○○   「佐渡へまかる」と日蓮の文笹子鳴く  織女
◎○○○    雪が降る一番はじめの一の宮   お軽
◎○○      一本の縄の垂れゐる寒さかな  柚香
◎○       一報で寒波吹き荒れネット市場  こはぎ
        また一つ角を曲りぬ初詣   お軽
◎        雪の野に詩を一行遺しけり   海渡

○○○○○  日向ぼこ猫を一人と数へけり  柚香
○○○○   淡海に日の戻り来し龍の玉   おるか
○○○    芳一が耳御覧ずる弾初め   洗濯機
○○○   冬桜日陰の道の珈琲館   真里子
○○    人日や神はのんびり還りたり   海渡
○○   年ひとつ享けて息づく冬の庭   こはぎ
○○   山頭火の一句撰りたる筆始  柚香
○○   雪の加賀川一筋を通しけり  九鼠
○○   町内を一巡したる初鴉   KUMI
○○   蝋梅の一本ごとに墓ありぬ   織女
○○   ペンギンも夢の中なり日向ぼこ  こはぎ
○    買初は一刀彫の干支の戌  桑
    沖に船なし元日の日が落ちる  お軽
    一斉に朝日を受くる雪の枝   明美
○    寒凪や水脈曳く船の日章旗   KUMI
○    三日はや壁の向かうに風邪の息   ふくろう
○    耳許へ一つ泣きたる寒の行   洗濯機
○    高き樹をとびかふ小鳥日脚伸ぶ  山猫
○    日を受けて色づき初めし冬木の芽   山猫
○    羽ばたきの思はぬ近さ冬日向  真里子
○    まなじりに冬日を溜めていたりけり   九鼠
○    寒園に一象ありて餌を食す   かりんとう

フエルメールの窓より冬日差し入りぬ   九鼠
頼りなやすべき事無きお元日   かりんとう
天空に虹探しゐる三日かな  ふくろう
永遠の一時預かり姫始め  洗濯機
始まりぬ夫の前厄お元日   ふくろう
元日やポストの前に並ぶ顔   ふくさん
安らけく日曜よりの年初め   海渡
二日はや氷柱汚れし蔵の裏   おるか
一(はじめ)なる心新たに初句会   ふくさん
猫の来てのつそり坐る冬日向   KUMI
一月の空ほしいまま久女の忌  山猫
二日なるあめつち濡らす雨雫   明美
株下がり一月までかライブドア   ふくさん
雪ひと日泣きたきときは眼をつむり   明美
昔日や春待つ壁の鳩時計   真里子

 

2006年1月

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