第47回水族館ネット句会 兼題;人参 大根
◎◎○ フランス暴動人参をフランベに おるか
◎◎ 大根をやはらかいとか甘いとか 洗濯機
◎◎ 鉄の包丁すぱりと大根切る かりんとう
◎○○○○○ 大根を懸け一村の重くなる 柚香
◎○○○ 正座して青首大根摺り下ろす 九鼠
◎○○○ 掛大根海風海へ帰らざる 織女
◎○○○ どの畝も海へ伸びをり大根畑 織女
◎○○ 大根引き終え金星の光り初む 九鼠
◎○ 箸先にほろりと崩れ煮大根 真里子
◎ づかづかと来て土大根置いてゆく 柚香
○○○○ 関帝廟脇の人参畑かな 九鼠
○○○ 人参や兎が大きくなりて馬 山猫
○○○ にんじんを嫌ふ女の箸さばき KUMI
○○○ 乱切りの大根ことごとくひかり 山猫
○○○ 大根や九尺間口の長屋町 洗濯機
○○○ 白波のかこむ小島や大根干す KUMI
○○ 軽口を言ふて大根貰ひけり かりんとう
○○ 荒縄を丸めて洗ふ泥大根 桑
○○ 神紋は二股大根時雨けり おるか
○ 大根をすりおろしている若き父 玲奈
○ 蒼穹や青首大根丸大根 真里子
○ 干大根暮れの簾となりにけり 海渡
○ 大根引く女を烏みてゐたり 桑
○ 焚大根夜風にしばしさらしけり 海渡
○ ふぞろいな大根が自慢野菜市 こはぎ
○ 枯葎人参色に静まりて こはぎ
○ 一汁一菜みな大根でありし頃 山猫
○ こめかみに貼る膏薬や大根焚 柚香
かじかんだ指の赤さは京人参 玲奈
大根煮る厨の窓をくもらせて KUMI
大根を粧ふや軒の破れとたん かりんとう
人参を傍らにしてファンファーレ ふくさん
かいわれを食べて些事をふと忘れ 玲奈
大根蒔き来て海神を迎へけり 織女
大根引く穴点々と並びけり 桑
大根を自慢している老いし母 ふくさん
深川に大根安し翁の忌 おるか
大根を無言の惣領とどけけり 洗濯機
バネはさみ人参の葉も生き生きと ふくさん
あかあかと人参グラツセ花の形 真里子
人参は金時にして恋初む 海渡
七五三甘み懐かし京人参 こはぎ
投句のみ:山猫
2005年11月