第44回水族館ネット句会
「星月夜」「天の川」「流れ星」です。
それぞれと同じ意味の「星明り」「秋の星」「銀河」「銀漢」も可です。
◎◎◎○ 天の川母屋の柱背に太し 桑
◎◎○○○○○ 消えてゆく古き町の名星月夜 真里子
◎◎○ 星月夜はがねの背鰭尾鰭かな 洗濯機
◎○○○○ 飛ぶ星を羊皮紙に描き石に彫り 九鼠
◎○○○○ 休業の玩具工場天の川 おるか
◎○○○○ 星月夜身より零るる貝釦 おるか
◎○○ 瞑りて銀漢をなほ近うせり 真里子
◎○ 何か抱く形で睡る星月夜 明美
◎○ 眠る子に銀河のありぬ渡し舟 織女
◎○ 旅支度終えしんしんと星明かり 明美
○○○○○ 縄文の遺跡の櫓星月夜 かりんとう
○○○○ 明日越ゆる山へ銀河のなだれけり KUMI
○○○ 星飛んで歩み初めたる子の眸 桑
○○ シャガールの馬翔んでゆく天の川 柚香
○○ 空襲も疎開もなくて星月夜 KUMI
○○ 銀河濃しグランドに垂る万国旗 柚香
○○ 流れ星いづこの窓からも遥か とびお
○ 御神馬の鳴らす羽目板星月夜 柚香
○ 睡たさのごとく展がる天の川 明美
○ 星明り後生のことを誰に聞く ふくさん
○ 流星や会津も奥の品定め 織女
○ 星月夜翅あるものとぶつかりし 織女
○ 流れ星古希よりはじむ数へ唄 九鼠
○ 秋の星人馬ときをりなきかはす 洗濯機
○ 笹の葉の口に遊びし星月夜 海渡
○ 渡船場の昔ありけり天の川 桑
○ カルデラにほら悲しくて落ちる星 おるか
○ 星月夜夢の中にて鈴の音す 玲奈
いちにんにひとつのいのち天の川 九鼠
流れ星スターウォーズの夢一夜 ふくさん
流星はきつと珊瑚に生れ変はる KUMI
いつの世も不動なるもの天の川 こはぎ
天の川和解の言葉を決めかねて こはぎ
天の川逃すは惜しき人といて こはぎ
青い星雨がふるふる星月夜 海渡
銀河船先生の清む國へ往き 海渡
星月夜愛語ささやく男あり 玲奈
星月夜童画に目鼻現はるる 真里子
銀漢や著衣喫飯阿屎送尿 かりんとう
星月夜でいだらぼっち再生セヨ かりんとう
座して見る草香る夜の流れ星 とびお
喧騒の街抜け我と秋の星 とびお
人数をかぞへるしごと天の川 洗濯機
再婚をしたる後は会いもせず 玲奈
天河のダムに写して天の川 ふくさん
投句のみ:とびお
2005年8月