第31回水族館ネット句会
昼寝、裸 2004年7月
◎◎○○○○ 昼寝覚雨のにほひに雨の音
ふくろう
◎◎○○ 雲のやうに顔冷えてをり昼寝覚め おるか
◎◎○○ 裸子の脚まつすぐに地を掴む 明美
◎○○ 昼寝してコロポツクルに逢ふつもり 九鼠
◎○○ 母のゐる厨の音や昼寝覚 ふくろう
◎○ 裸の胸天国遠くロシア銃 洗濯機
◎○ 昼寝より覚めし手足でありにけり お軽
◎○ 洋々と空の真中の昼寝かな とびお
◎○ 駆け抜けてゆく裸子と追ふ声と 真里子
◎○ かの世より梯子垂れ来る昼寝かな 明美
○○○○ 昼寝覚さまざまの音よみがへる KUMI
○○○○ 閂をかけて保育所昼寝時 桑
○○○ ひとあればひとの数だけ裸の目 洗濯機
○○○ 赤ん坊一間そっくり昼寝かな とびお
○○ 山鳩の声聞こえくる昼寝覚 桑
○○ 盆栽をひとつ倒して猫昼寝 玲奈
○○ 土用波背ににぎりめしまっぱだか おるか
○○ 回遊の魚となりゐし昼寝びと 真里子
○○ 裸子の描く太陽大きかり お軽
○○ ふうはりと現の際の昼寝の子 真里子
○ 考へる人のかたちの三尺寝 九鼠
○ 西向いて右脇下にして昼寝 九鼠
○ 路地裏や白々沈む午睡時 こはぎ
○ 記憶には畳のかをり昼寝覚 ふくろう
○ 三尺寝働く父を懐かしみ ふくさん
○ 夢の醒めたる夢を見し昼寝かな 明美
○ 夢までも年季ではかる三尺寝 こはぎ
○ かなしみも水から揚げる昼寝覚 とびお
○ 「お昼寝の木」を戦場にそれが夢 玲奈
昼寝してキット気持ちを引き締める ふくさん
午睡時魑魅魍魎もまどろみて こはぎ
右頬に畳のあとや昼寝顔 桑
いたいけに白い裸のわれなりき 玲奈
首筋を風のやさしき昼寝覚 KUMI
砂熱し裸の肩を労りぬ 洗濯機
窓に足のせドライバー三尺寝 KUMI
雨垂れや古き亜細亜の三尺寝 おるか
午睡する犬も寝言に飛び起きて ふくさん
句会の様子は、句会場(BBS)のログ(1366〜)にあります。