第27回水族館ネット句会 2004年3月15日
兼題は、窓、玄関、ドア、などの建物の出入り口。人だけじゃなくて、換気扇、排水口や壁の穴もOK。
◎◎◎○ 天界の穴深ければ揚雲雀 お軽
◎◎ 花吹雪入門書なく始まること 洗濯機
◎○○○ 木の扉石の扉に春の闇 明美
◎○○○ 花こぶし雨戸繰る音かろがろと KUMI
◎○○ 闇ふくよか恋猫の出入口 お軽
◎○○ 立喰ひの引き戸のひまや春の宵 洗濯機
◎ 春闌ける世界出入りす電話線 ふくろう
○○○○ 地下鉄の穴より出でて蜂に遇ふ とびお
○○○○ 桃咲くやその裏口に猫の客 おるか
○○○ 奈良町のへっつい天窓涅槃西風 おるか
○○○ 窓磨くあした響けるうぐひすよ 明美
○○○ 天窓の真中に嵌めし春の星 九鼠
○○ 北窓を開きて去りしもののあり 九鼠
○○ 死は出口と甲高い声春彼岸 洗濯機
○ 春の夜の千枚の扉の一枚開く お軽
○ 啓蟄や開かずの扉あけてみむ 桑
○ 薄氷に閉じこめられし消火栓 九鼠
○ 風に頬向く北窓を開けるとき とびお
○ 利休忌や杉の目美しき躙り口(にじりぐち) 桑
○ 今日帰るのろまな鳥や煙出 おるか
○ 開けたてに手間どる大戸彼岸入り 桑
○ 春雨の香入りくる隙間かな ふくろう
母の持つカバンにこめる初門出 ふくさん
桜餅食うべ扉にもたれけり 明美
待ちわびし春の便りを門ごとに ふくさん
仰ぎたる幾年過ぎし春の門 ふくさん
裏口に猫の集まる遅日かな とびお
梅の香や膝よりくぐるにじり口 KUMI
月おぼろ見えぬ穴よりなんぞいづ ふくろう
あかつきの窓打つ風の春めきぬ KUMI
句会の様子は、句会場(BBS)のログ(1178〜)にあります。
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