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第26回水族館ネット句会  2004年2月15日

兼題は、「春浅し」「春寒」「余寒」

◎◎○○○○○ 海原へ星座傾く余寒かな   明美
◎○○○     春浅し車窓光らすほどの雨   とびお
◎○○○    春寒の出窓にちらと目の動き  真里子
◎○○○    俑鶏の瞳蝋石色に春浅し   おるか
◎○○○    バビロンのまだ燃えてゐる余寒かな  おるか
◎○○○    春寒の背中ばかりの並びゐる  真里子
◎○○      春浅し待たるる子供歌舞伎の日  桑
◎○○      わかれ唄別れずうたふ余寒かな  洗濯機
◎○       春寒のわが影うごく築地塀   KUMI
◎        手袋の指先すけて余寒かな   こはぎ
◎        浅春や淡きみどりを椀種に   真里子
◎        とんび鳴く余寒の朝の港かな    KUMI

○○○○   座り読む少年ジャンプ余寒かな   とびお
○○○     春寒き屋台で光るりんご飴    九鼠
○○○    春浅し農事暦に目を通す    桑
○○      余寒なほ兎は藁にもぐり込み   桑
○○      春寒や指のきれいな男とゐ   とびお
○○     浅春のまなじり赫き漢かな    九鼠
○○     春寒や群に遅れて母子猿   KUMI
○○     砂浜に鯨の涙春浅し    おるか
○      眠ければ水呑むあした春寒し    明美
○      ガスタンク余寒の空のはりつめて  お軽
○      髪を梳く手もゆるやかに春浅し   こはぎ
○       はたはたと国旗掲揚春浅し    お軽
○      雷鳴にまなうら蒼く春寒し   明美
○      春浅き息して渇く喉の奥    九鼠
○       息吐かぬ一間二間や春浅し  洗濯機

春浅し納税準備ぐづぐづと   ふくろう
母子して眼鏡新調春寒し   ふくろう
春寒の 朝の散歩も ひるみがち  ふくさん
春寒や巻きたわめつゝいのちの眼  洗濯機
春寒や形ばかりの話し合ひ   ふくろう
春寒にさらして歩く娘たち    玲奈
パソコンもウイルスに負け余寒かな  ふくさん
婦人服売り場は淡色春浅し   玲奈
春寒し濃きむらさきを着てをれば   お軽
ベランダに花粉の便り春浅し   こはぎ
余寒なるもののすがしさやや負けて  玲奈
春浅し 学生登山に はらはらし  ふくさん


句会の様子は、句会場(BBS)のログ(1132〜)にあります。

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