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第25回水族館ネット句会

兼題 七草   2004年1月

◎◎○○○○ 武蔵野やすずしろ割るるほど太り    とびお
◎◎○      午後四時の日差しを浴びてなずな草  玲奈
◎○○○○  ほとけの座皇子に恋あり戦あり      お軽
◎○○○   芹摘むや母の白髪は見ぬやうに     KUMI
◎○○○   せりなずな初めての子に佳き名前    お軽
◎○○    御形咲くわたしのゐない日のほとり   とびお
◎○○   湯気上げて冥府も雨の薺粥       おるか
◎○    七草に鰹節入れてとかまど猫      こはぎ
◎○    せり摘むや裏山に母顕ちきたる     九鼠
◎○    筑紫より届く七草香を寄せて       桑
◎○    大和絵の雲吐くすずなすずしろや    おるか

○○○○ すずしろといふて清しき朱塗椀     九鼠
○○○   芹を摘む母に届かぬ昼の鐘      明美
○○    芹を食む水の匂ひと思ひつつ     KUMI
○○    すずしろよ雪に埋もれて甘くなれ   ふくさん
○○    すずしろを刻めば匂ふ雪の香に   明美
○○    五節句の初めの今日の七日粥    桑
○○    七草や梅干し嫌ひ粥嫌ひ        洗濯機
○○    七草やあをき潮に船を出す       お軽
○      片思いなずな鳴らした日暮れ時    こはぎ
○      はつこひやはこべらの花ほどの白  九鼠
○      初恋やはこべらの花ほどの白   九鼠
○     七草なづな呟くやうに湧くやうに   真里子
○     七草は人にやさしき福運び      ふくさん
○     飽食の世の片隅のせりなづな    真里子
○     知らずして芹噛む音をよろこびし   洗濯機
○     七草や薬草薬酒浴びるほど     洗濯機
○     わが指の細さすずしろ刻みつつ   玲奈
○     言葉選りつつ七草を刻みけり    明美

猫舌は母ゆづりなり薺粥        KUMI
あぜ道で子供とはこべらひきあへる  玲奈
七草粥ゆき平鍋にふつふつと      桑
芹薺見ることなしに常に帰す     ふくろう
なずな花摘んでは捨てて眠りけり   とびお
鞄ひとつにバケツトと七草と      真里子
逝きし人その優しさや七草粥      ふくろう
果てはいづこに七草摘むや少納言  おるか
ほとけのざ朝の線香目に沁みて    ふくさん
安と健七草粥の湯気の中        こはぎ
七草のその日彼の人送りけり     ふくろう

 

句会の様子は、句会場(BBS)のログ(1089〜)にあります。