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第23回水族館ネット句会

兼題 「神」の一字を使って下さい。   2003年11月

◎◎○○○○ 神主の今日は柿もぐ日和かな  KUMI
◎○○○○   神水のうすき鉄気や今朝の冬  ひみこ
◎○○○    神渡身ぬちを抜ける静電気    ひみこ
◎○○○    実南天神戸の地震の遺児嫁ぐ   とびお
◎○○     天神の杜ひつぢ田に囲まれて   KUMI
◎○○     神域へ綿虫の流るるばかり    真里子
◎○      冬めくや山神橋といふところ    明美
◎        あかあかと火袋点し神迎ふ    桑
◎        寒林を神馬かけゆく明けの空   こはぎ
◎        神の森焚火の榾を返しけり    真里子

○○○○  神の留守蒸し饅頭を割つてゐる  真里子
○○○○  神代より恋は恐ろし紅葉山     明美
○○     神妙な餓鬼大将の七五三      桑
○○    くつきりと翼のかたち神の旅     真里子
○○    天井に節穴あまた神の留守     おるか
○○    襷かけ禰宜走りをり神の留守     桑
○     月凍つる神の縮めし影法師      こはぎ
○     小春日を円空荒神浴びている    ふくさん
○     水神の祠を濡らす時雨かな     明美
○     凩や街の灯流す神田川       KUMI
○     道端に神の戯れ帰り花        こはぎ
○     手焙りやみなきゝかへす俄神子    洗濯機
○     小春日のこくりこくりと神酒徳利    おるか
○     冬珊瑚美神の腹を隠しけり      おるか
○     ふくよかになりたもうたな山の神   玲奈

冥王の瞳の色よ夜長し       玲奈
荒れきざす山気肌に神無月     ひみこ
須佐之男之尊のあはれ氷雨降る  玲奈
氷雨受け笑顔絶えさず道祖神    ふくさん
山ノ神今日は大工も一休み     ふくさん
女神の裏手に住まふ神無月(おんながみ) 洗濯機
神様に死角ある国鴨に餌を      とびお
燐寸売神にとゝかぬ榾の丈(ほだのたけ) 洗濯機
農機具の展示されたる神の留守    とび

句会の様子は「句会場(BBS)」のログ(991〜)にあります。