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第22回水族館ネット句会

兼題 「秋の草花」   2003年10月

◎◎○○  天上も黄道吉日泡立草       おるか
◎◎○   ゑのころの先へ先へと招かるる   真里子
◎○○○  藤の実や五線譜にまだなにもなく  とびお
◎○○○  泡立ち草どこもかしこもがらんどう  しま
◎○○   うちすゑてみたき背中やをみなへし  おるか
◎○○    唐突に土貫いて曼珠沙華     とびお
◎○     道幅の狭きふるさと牛膝      KUMI
◎○     きしきしと渡る木橋や沢桔梗     KUMI
◎       教室に眠気忍ばす金木犀     こはぎ
◎       菊匂ふ午後や定まる空の色    ひみこ

○○○○○  いづこにも触れぬ高さに秋薔薇   明美
○○○     どろぼうの貌は茗荷の花に聴け  KUMI
○○○    謎かけのつづきのやうに草の絮   真里子
○○○    先生は父と友達葛の花        桑
○○      もの思ふ静けさにをり石蕗の花  ひみこ
○○      やわらかき日ざしを膝に秋桜    ひみこ
○○     ゑのころや醒めて寂しき夢ばかり  しま
○○    旧縁の土の寂しさ桔梗濃し      おるか
○○    いとまなく萩ゆるゝ日や風の町    洗濯機
○○    秋茄子は花一輪の尊さよ       ふくさん
○     赤萩を抜けて猪荒くれり        ふくさん
○     コスモスや風になぜ舞ひたち去らぬ   洗濯機
○     コスモスの風に向かひてペダル踏む  桑
○     植木屋のきのふの都合ねこじやらし  真里子
○     捨て猫を子の抱き来る赤のまま    しま
○     沈みゆく陽や薄野は黄金に      玲奈
○     金木犀咲きて空まで香るかな     玲奈

曼珠沙華茎潔く線路際         こはぎ
会うことの不思議たしかに白木槿   こはぎ
風連れし尾花ひと株のわが花野     洗濯機
川辺りのコスモス曲がりたるもあり   玲奈
龍胆のつぼみを耳にあてにけり     明美
コスモスも見あげているか空の色     ふくさん
畦を行く園児手に手に赤のまま      桑
みちくさの子は夢の中夕化粧       とびお
秋桜の露をこぼさず揺れてをり      明美


句会の様子は「句会場(BBS)」のログ(922〜)にあります。