第18回水族館ネット句会 兼題 「水」
2003年6月
◎◎◎〇 人間は水持ちあるき夏燕 明美
◎◎〇〇 青ほほづき嘗て野明り水明り 真里子
◎〇〇〇 干し梅や水があふとかあはぬとか 洗濯機
◎〇〇 水馬の水蹴る力などおもふ 真里子
◎〇 ほうたるや水の冥さをかなしめば おるか
◎〇 水飲んで涼しき顔をとりもどす KUMI
◎〇 虹の足遠く垂れけり水馬 おるか
◎ 噴水や揺蕩ふ浮葉の押し問答 こはぎ
〇〇〇〇〇〇 水無月やガリ版印刷室無人 とびお
〇〇〇〇〇 夕焼の湾ひとすぢの舟の水脈 KUMI
〇〇〇 かさぶたのふやけてしまふ水遊 高原まお
〇〇 怒るのが下手な男や冰水 おるか
〇〇 初夏や水族館の魚となり 萬里鈴
〇〇 石段の藍の雨水紫陽花寺 こはぎ
〇〇 鴉来てやをら水浴ぶ日の盛り KUMI
〇 ビヤホール水さかずきってなんですか 洗濯機
〇 すいれんの隙間の水のざわめきぬ 明美
〇 萍の水を揺らしてをりしもの 真里子
〇 水よりも光りて鮎の釣られけり 明美
〇 水鉄砲父に届かず落ちてをり 高原まお
〇 水羊羹プラスチックの匙で食ぶ 高原まお
〇 岩清水命戴き今日もまた ふくさん
〇 打水や八代にまた宿を借り 萬里鈴
〇 石仏笑みを浮かべし清水かな ふくさん
〇 水玉の砕けし先や七変化 ふくろう
〇 水に浮き風に流れり梅雨の月 ふくろう
亡き父の面影に添う水葵 こはぎ
吉原の行水盥と値札かな 洗濯機
水着干す灯りあの世の虫もをり とびお
水といふ水にうつるゝ梅雨世界 ふくろう
恙無し魚捌くとき水止めず とびお
西日中ご先祖様に水をかけ 萬里鈴
幾年も村人守る水暖簾 ふくさん
句会の様子は「句会場(BBS)」のログ(781〜808)にあります。
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