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第16回水族館ネット句会

兼題は「桜餅」「鶯餅」「草餅」「蕨餅」   2003年4月

◎◎〇〇  むらさきは天平の色蕨餅          ひみこ
◎◎〇〇  湖暮れてふところにあり桜餅         おるか
◎◎〇   神奈備山(かむなび)の近江にいくつ蕨餅  おるか
◎〇〇〇〇 木の股に箒あづけて草の餅        ひみこ
◎〇〇〇  友には母ありてなほその桜餅       洗濯機
◎〇     夕暮れの袖さくらもちころげでて      おるか
◎〇     奥座敷より川みゆる桜餅          ひみこ
◎       桜餅身ぬちの塩のはつかさよ       とびお

〇〇〇〇  冷ゆる世の冷ゆる掌に置く桜餅      明美
〇〇〇〇  鶯餅寺町しんとしてゐたり          しま
〇〇〇   草餅を三口で食ふてゆく子かな       とびお
〇〇〇    ゆふぐれの風に湿りやさくら餅       しま
〇〇〇    雨の夜のうぐひす餅の月のいろ      明美

〇〇      喪帰りのまだあたたかき草の餅     しま
〇〇      わらび餅店主の薀蓄延々と        高原まお
〇〇      受け取りて存外重き桜餅          高原まお
〇〇     子の夢は雲に乗るてふ桜餅         明美
〇       苛立ちはさきほどのこと桜餅        真里子
〇       酒饅頭名代帳場の桜餅           洗濯機
〇       想い出もほんのり塩味桜餅         こはぎ
〇       どのかほも弾み草餅さくら餅        真里子
〇       鶯餅このネクタイをきめつける       洗濯機

さくら餅恋まだとほき女の子       真里子
花さそう風と味わう桜餅          こはぎ
草餅を微笑み添えて送るなり       ふくさん
草餅に親戚皆の微笑みて         ふくさん
なつかしや故郷思う蓬餅         ふくさん
野の匂いたづさえまろし草のもち     こはぎ
出張のひしやげて来し蕨餅        とびお
手作りの草餅貰ひ帰りけり        高原まお

今回、KUMIさんは選のみの参加

 

句会の様子は「句会場(BBS)」のログ(745〜748)にあります。