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第15回水族館ネット句会

席題、「山笑う」「野遊び」「摘み草」「青き踏む」   2003年3月
三句投句、五句選

◎◎◎○○ 青き踏む廃屋沈むところまで       とびお
◎◎○○   摘草籠したたりやまず兜子の忌     おるか
◎○○○  山笑ふせせらぎ四方に溢れしめ     おるか
◎○○○  摘みためて土筆を母のエプロンに    KUMI
◎○○    踏のまだ眠さうな水たまり       おるか
◎○     傍らに耳澄ますひと青き踏む        真里子
◎○     野遊びや荒野辺縁縫ふ一人相撲(へり)  洗濯機
◎○     野遊びの我を過ぎ行く雲いくつ       明美
◎       摘草のこの児に戦なきことを        真里子

○○○○  手荷物の多き三人青き踏む       高原まお
○○○○  摘み草や下流に貨車の通る橋     とびお
○○○○  諳ずる古歌は恋歌青き踏む       明美
○○○   山笑ふ歌え混声四部合唱         萬里鈴
○○○    野遊や仏蘭西麺麭とあをぞらと     真里子
○○     野遊びや犬の元気な一家族       KUMI
○○     足裏より地球なりけり山笑ふ        ふくろう
○○     人事ありまだ調はぬ野に遊ぶ       洗濯機
○○     勝山の水菜が眠る冷蔵庫        ふくさん
○      小糠雨そろそろ起きよと山笑う      こはぎ
○      上からも下からも香青き踏む        ふくろう
○      山笑ふ茶店の玻璃戸みがかれて     KUMI
○      摘み草の一つを子よりもらひをり     高原まお
○      その人と言葉交はせず野に遊ぶ      高原まお
○      山笑ふ夜には夜の笑ひ声          萬里鈴
○      二歳児を乗せし台車に山笑ふ       とびお

読みかけの本膝にあり山笑ふ    明美
畑起こしジャガイモ達の勢ぞろい  ふくさん
独酌や野遊びの人隣席に       洗濯機
なんでかな五人囃子の手に若葉  ふくさん
いっぽづつ笑顔こぼれて青き踏む   こはぎ
青き踏むそのスニーカーの色多し   ふくろう
山笑ふ歩みののろき者なりし     萬里鈴
摘み草に無事を祈りて幾夜経し    こはぎ


しまさんは選のみの参加です。

句会の様子は「句会場(BBS)」のログ(703〜744)にあります。