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第14回水族館ネット句会

席題、「動物」 三句投句、五句選   2003年2月

◎◎◎◎○○○ 亀鳴くや夢に長居をしてをれば     ひみこ
◎◎○○○○  三寒四温猫も仏も半眼に         しま
◎◎○○     水餅やうつろに鳴ける狐森        しま
◎◎○       裏口に森のつづきて猫の恋       おるか
◎○         くろぐろと湖(うみ)の展がる猫の恋   しま

○○○○○○○ 春泥を羊の群のわたり来し       KUMI
○○○○      春の星鹿の眼を濡らしけり       明美
○○○       鶯や午前混みあふ診療所        ひみこ
○○○       足跡の追ひつ追はれつ残る雪     ふくろう
○○○       盗人の好まざる家亀鳴けり       真里子
○○○       春逡巡ミケや抱かせておくれなよ    ふくろう
○○        仔猫ねむる仮名文字のごとやはらかく  真里子
○○        獣園の伏目の駱駝春埃           真里子
○○        猪鍋や宿のうしろは闇のなか       KUMI
○○        春浅き冥土で猫と逢ふつもり        とびお
○          立春や猫きてやをら爪を研ぐ       KUMI
○          全員で子猫の名前決めにけり      まお

凍てる雪残飯整理烏鳴く         ふくさん
季を分ける残りし豆にスズメ笑む    ふくさん
薄雪や猫埋づめたる年のこと      洗濯機
母犬がへその緒なめて春浅し      まお
凍月やきつとやまねも寝ぬるだらう   ふくろう
春入日檻の影被きてゴリラ        おるか
春雨に濡れたる海へ犬を曳く      明美
突然に恋猫となり駆け去りぬ      明美
春猫の朝から晩と駆け回り        ふくさん
下萌に吾なるけものひらひけり     おるか
恋猫や日記のつまと出会ひをり     洗濯機
恋猫になりさうなたくなささうな      洗濯機
野に猫の髑髏また春時雨         とびお
猫の子のケージに価格貼られをり    まお
鳥雲に入りたる後の箸づかい       ひみこ
野良猫は逆光のなか西行忌        とびお

句会の様子は「句会場(BBS)」のログにあります。(665からです)