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第12回水族館ネット句会  2003年1月

兼題、「当季(新年)雑詠」。三句投句、五句選

◎◎○    日のさして鈴の音佳き初詣   ひみこ
◎○○○   ばりばりと初商の法被かな   萬里鈴
◎○○    裏白のくるりと巻いて山蒼し   とびお
◎○○    胎内にもどりしごとき初湯かな  KUMI
◎○○    輪飾りやひたひた海の近うなる  しま
◎○     御降りや無人駅前直進路   洗濯機
◎○     なづな粥人と生れたる幸不幸   明美
◎       読初のあたたかき雨夜半より  しま
◎      父母と笑ひ転げて小正月    萬里鈴
◎      七草に足らぬといへどあさみどり  おるか

○○○○   手毬唄一つつくたび昏くなる  しま
○○○○   酒壜と達磨の脇の福寿草   ひみこ
○○○    良寛詩閉じて初鶏かとおもふ  おるか
○○○    白山の雲に篭もりて鏡餅   おるか
○○     松過ぎや薪割る音の澄みわたり  KUMI
○○     初便り坊ちゃん列車描かれて  真里子
○○     正月やドッグフードに特上並   洗濯機
○○     初声や七国山に住みなれて  萬里鈴
○○      繭玉をかるく弾いて去るをんな  ひみこ
○       太箸を手にもののふの心持    真里子
○       あれやまた大根ばかりの粥となり  ふくさん
○       御飾りの乾びてゐたる勝手口   KUMI
○      草石蚕に不思議さうなる目の止る  真里子
○       女正月しばらく乱れ籠温し  とびお
○       初神籤留学生に読み聴かす  ふくろう
○       初空や蛇神様の棲まふ樟   ふくろう
○       人日や乳歯一本抜け落ちぬ  ふくろう

 願かけるおこない(厄払)餅を焦がしてる ふくさん
 明け方の闇色燃ゆるどんどかな  明美
 化猫で年賀の声をあらたまる  洗濯機
 春著着て三葉反るまで水あてて  とびお
 人日や海霽るゝほど浪高し  明美
 雪の上三日坊主の杭を打ち  ふくさん

 

句会の様子は「句会場(BBS)」のログにあります。(580からです)