第六回水族館ネット句会 2002年7月
兼題 「川に関すること一切」
◎◎◎○ ふところの念珠の冷ゆる滝の前 ひみこ
◎◎ せせらぎの静けさばかり花さびた ぎふう
◎○○ 合歓の村出でて真水はまよはずや おるか
◎○ 山百合や一夜泊りの川の音 ひみこ
◎○ 蛍川につきと身投の禁止札 洗濯機
◎○ 瀧のまへ瀧より激し日照雨 明美
◎ 合歓の花せせらぎにさへ耳閉ざし 明美
○○○○ くらくらと滝の飛沫の中にをり ぎふう
○○ つつがなく川幅広し蟻地獄 とびお
○○ 川蜻蛉飴のごとくに透きとほり 明美
○ 闇に瀬のほのかにひかる蛍川 ぎふう
○ ちりめんの波立つことも鮎の川 ひみこ
○ 終日子ども追いたる夏の川 とびお
○ 川霧やのれんも下げず鯉蛙 洗濯機
○ 忘れ川昼寝に入りて流れけり おるか
○ 滴りの大河に到るひと雫 KUMI
一瞬の青まなうらに夏の川 真里子
なれるなら今瀬頭へゆく蛍 おるか
夏の川きのふへ何を翔たせたる 真里子
川汚れプールの喚声悲しげに ふくさん
川遊び今はプールに代わりたる ふくさん
濁流におじさん見入る夏帽子 とびお
川風や青筋揚羽縺れつつ 真里子
夏川をひたすら鯉の遡る KUMI
硝煙の匂ふ川面や花火果つ KUMI
夏草や川の汚れに我もかた ふくさん
川風や鴨とよばるゝあたりから 洗濯機
今回、ふくろうさんは都合で選だけの参加です。
句会の様子は「句会場(BBS)」のログ、294〜343にあります。
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