◎◎○○○21 梅林の母に預ける片手かな 柚香
◎◎○○○26 銀の輪の大観覧車春浅し 芽茶
◎◎28 喪ごころの歩いてゐたり梅の花 織女
◎○○○○32 紅梅や殉教の山深く入り 柚香
◎○探梅やだれの母でも子でもなく おるか
◎○6 梅咲きぬ白きお骨でありしかな 九鼠
◎○7 春浅しスープに浮かぶ厨の灯 明美
◎22 足音を聞く鯉のをり梅の花 織女
○○○○○33 紅梅やけむりのあがる向ふ岸 お軽
○○○18 梅林のたれも坐らぬ緋毛氈 明美
○○○ 23 梅の園つれ立ちてきてひとりかな 洗濯機
○○ 1 梅白しこの辺りより鞍馬道 お軽
○○4 銭湯の捨て湯がにほひ春浅し 柚香
○○8 テイーポツツトこぽと傾げて春浅し 真里子
○○10 春浅し風に吹かるる絵馬の数 KUMI
○○25 盆梅や金婚とうに過ぎてをり 桑
○○27 三代の内科診療梅の花 芽茶
○29 舌に乗せてやる春浅きミントチョコ おるか
○3 浅春の海より先に象が見え 明美
○9 皆どこか病んでかしまし濃紅梅 KUMI
○13 梅真白若き女性の係長 真里子
○14 梅三分誰か居さうな居なさうな 真里子
○16 春浅き須磨の関守まだ覚めず 九鼠
○31散るために咲くなんてこと梅かをる 洗濯機
2 白梅や座ればお茶の運ばれて 芽茶
11 梅一鉢三日遅れてみなひらく 洗濯機
12 梅一輪見知らぬ人と頬寄せて 桑
15 犬老いて足湯を舐める夜の梅 おるか
17 軒ごとに紅梅のある家並かな 織女
19 梅園にきて水仙を嗅いでをり 九鼠
20 撫牛の見てゐる彼方梅ひらく KUMI
24 春浅し我が家の農事こと始め 桑
30 角曲る牛車の音や春浅し お軽