水族館句会１月

兼題　初空（天象）　竜

◎◎○○3 初空や少し離れて家を見て 芽茶
◎○○○13 生きてこの初空のもと手を合はす KUMI
◎○○○ 31 臥竜梅ほつほつ奥州一の寺 柚香
◎○○5 寒の月染付の竜鳴いてみよ おるか
◎○9 出囃を山河へ放ち初御空 真里子
◎○25 李朝の匙錆点々と初御空 おるか
◎○30 お降りに箍のはづれて睡る耳 柚香
◎1 初空にシベリアの雲とどきたる 九鼠
◎16 初空や影に入りても己が影 洗濯機
◎19 ビニールハウスビニールごしに初御空 洗濯機
○○○○○21 天井の龍鳴く寒に入りにけり 芽茶
○○○○○29 停泊の船に星の名初茜 織女
○○○○8 初御空龍一文字のいかのぼり お軽
○○○32 初御空わがものにして峽の鳶 桑
○○○33 オレンジの電車一輛はつ霞 海渡
○○10 冬牡丹大天井に竜を飼ひ 九鼠
○○15 立子にも虚子にも会はず龍の玉 織女
○6 初空や鴉大きな声をだす お軽
○7 義経の凧龍の凧はるかなる 九鼠
○11 浮世絵の女の素足竜の玉 織女
○12 龍のごと火柱のぼる寒施行 海渡
○14 ドラゴンの火を噴く賀状子より受く 桑
○17 冬銀河竜神池に注ぎけり 芽茶
○18 辰歳の男の子に先ずは雑煮椀 桑
○20 地震雲などと人言ふ冬旱 KUMI
○22 初空や露地に降り来し雀たち 真里子
○27 除夜詣時計の龍頭巻ききつて お軽
○28 初明り天井の龍軸の龍 真里子
2 初空や釘の痕なき吾が手足 柚香
4 雑煮食ぶ最後の龍年かもしれず KUMI
23 雪催竜笛捨てし人去りて おるか
24 青年としてのゐずまひ初御空 洗濯機
26 早朝の楊枝浄水龍の舌 海渡