水族館句会七月

兼題 蓮、睡蓮、未草

◎◎○○○23 蓮池ややさしい耳になりにゆく 洗濯機
◎◎○○25 蓮うごく太き真鯉の通るたび   九鼠
◎◎○21 対岸に窓一つあり未草      おるか
◎○○○○ 27 青空の流れてゐたり未草   織女
◎○6 蓮如の寺偵察蟻のさみしさに     おるか
○○○○○16 眠る子に語りかけたり未草  海渡
○○○3 睡蓮が咲いておやゆびひめの鬱   九鼠
○○5 蓮の葉の裏の三千世界かな     九鼠
○○ 12 蓮池にぼこぼこ落つる山の水   桑
○○18 をんな佇む蓮池の向ふ側    お軽
○○20 金色の蓮の造花や半夏生    お軽
○1 梵鐘の紐垂れてをり蓮の花     織女
○10 熱帯すいれん象の牙売る古美術商  桑
○13 食欲のある人羨し未草      真里子
○22 蓮の水骨のごときを眠らせて   おるか
○24 さざなみに影のありけり未草   織女
2 未草いのちの話さりげなく      真里子
4 大鬼蓮ただよひ出づべき風はあれど  洗濯機
7 蓮が好き水にデジカメ落とすまで    柚香
8 蓮の葉の高さで風の裏返る      柚香
9 日計の腹ののりたる蓮葉かな    海渡
11 洋館に睡蓮の絵と睡蓮と     真里子
14 ひつじ草八甲田は影さかしまに   柚香
15 蓮沼田埋め立てし人の忌法要    洗濯機
17 睡蓮や蝶近寄れぬ花があり     海渡
19 これよりは女人結界未草     お軽
26 口を開く埴輪の女蓮の花     桑