◎◎◎○19 貝の砂吐かせてゐたりみどりの夜 織女
◎◎○○○10 緑蔭や塩湖に魚の棲む話 九鼠
◎○○○29 ほととぎす鳴くや卑弥呼の遠目ぐせ お軽
○◎21 緑立つ山城の国一の宮 桑
◎12 稜線の旅はいいぞと時鳥 九鼠
◎28 天守閣まで新緑の攻めのぼり KUMI
○○○○○15 パセリ真みどり地下街のビヤホール お軽
○○○○18 一寸しあはせ卓の新茶の緑ほど 真里子
○○○8 お遍路の墓に目のゆく緑雨かな おるか
○○○14 一睡に潮変はりけりほととぎす 織女
○○○25 畑段々家段々やほととぎす 桑
○○2 あてどなき手紙など書く夜も緑 おるか
○○24 千本桜千本の緑かな 洗濯機
○4 新緑の一鉢とゐてわかること 洗濯機
○16 山姥の追はれし峰辺ほととぎす おるか
○17 穏やかな夢の醒めぎはほととぎす KUMI
○22 新緑の庭剥製の孔雀の目 真里子
○27 ほととぎす貞任の闇深くあり 柚香
○30 緑陰に泛ぶや去年の薪能 九鼠
1 朝靄の引きゆく牧場ほととぎす 芽茶
3 緑さす少年細きうなじ持ち 柚香
5 春惜しむ日々のなかなるみどりの日 お軽
6 新緑の甲州街道青信号 芽茶
7 緑さす紀州徳川屋敷跡 桑
9 歩ききし汗にうつすら緑しむ 織女
11 不如帰いっせいに闇覗きけり 柚香
13 並び聞く漬物樽やほととぎす 真里子
20 うぐひすの谺の谷やほとゝぎす 洗濯機
23 田の畔を行く人けぶる緑雨かな KUMI
26 万緑や出生の地を問うて吾子 芽茶