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第119回水族館ネット句会

 

10月兼題兼題露 葡萄


◎○○○○18 露の野に同じにほひの人とゐる 真里子
◎○○○ 27 にはとりの草食む葡萄棚の下   KUMI
◎○○6 大き手は大き影生み青葡萄      お軽
◎○○25 露住まはせて千巻の書の不穏    洗濯機
◎○7 一粒をつくづく見つめ葡萄吸ふ    真里子
◎○8 露霜やガラスの檻に朱鷺の寝て    おるか
◎○22 露に露触れて流るる南州忌     九鼠
◎17 近道の遠道なりし草の露       織女
◎29 野葡萄と齢重ねつ歌ひつつ      芽茶
○○○○12 山葡萄どの足音も立ちどまる  織女
○○5 早起きの川に沿ふ道芋の露      芽茶
○○9 砂利船の水夫ら寝そべる寒露かな   織女
○○9 晩祷の村葡萄酒を醸しをり     九鼠
○○20 露宿すサドルいくつか始発駅    洗濯機
○○23 地境の露踏み分けて測量士     桑
○4 深閑と草露に髭振りしもの      真里子
○10 鹿の眼のきらりと夜の葡萄園    桑
○11 黒葡萄熱に乾きし唇に       芽茶
○14 落人の窟てふ谷や露むぐら     桑
○15 噛みしめて種なし葡萄とは不思議   KUMI
○24 葡萄買ふナイヤガラてふ映画みて   柚香
○26 少女一人欠け大粒の黒葡萄     おるか
○30 掌にうける葡萄一房なんの重み   お軽
1 露霜の取り囲みたる通夜の家     柚香
2 黒葡萄眦濡れてゐたりけり      おるか
3 露しぐれ足袋脱ぎすてゝみたけれど   洗濯機
13 御陽気に種なし葡萄ぶら下がる    九鼠
16 白露かな飼い猫水を飲み足らひ    お軽
21 露深しチカチカ届く星の私語     柚香
28 露しとど野の道細くなるばかり    KUMI

 

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