第117回水族館ネット句会
8月兼題 怪談 夕顔
◎○○○1 夕顔や捨て水の中に米の粒 柚香
◎○○○12 祇王寺の夕顔は影置かぬ花 おるか
◎○○○19 妖怪の噂広がる瓜畑 桑
◎○○○22 夕顔の咲く晩年の晩御飯 九鼠
◎○○7 夕顔や鐘つきすてて去りにけり お軽
◎○○27 蚊遣焚きつつ幽霊の出の合図 真里子
◎○11 幽霊図抜け蟷螂の影法師 真里子
◎16 夕顔や幽霊は夢見ぬといふ おるか
○○○○4 牛車曳き入れよ夕顔の垣ならば お軽
○○○6 ざらざらと鬼の背中や青瓢 海渡
○○20 糸瓜棚貌の小さき鬼神かな 海渡
○○23 お化け大会夕かなかなの鳴きはじむ 桑
○○25 風鈴鳴る怪談噺の間のしじま 柚香
○13 ゆふがほの長屋の端に住みし人 真里子
○15 白に倦み夕顔は黄を志す 九鼠
2 怪談を競ふ菊鉢競ふごと 洗濯機
3 朝顔や怪談めきし夜としか 洗濯機
5 夕顔を天蓋にして潮仏 織女
8 夕顔や一家の顔の揃ふとき 桑
9 あやかしの海亀なるを風葬に 織女
10 西方に大きな窓や夕顔咲く 織女
14 戒壇の次が怪談紙魚走る 柚香
17 汗ひとつかかず怪談にしてしまふ 洗濯機
18 夕顔や闇のむかうの海の音 九鼠
21 夕顔の日除けになりし狸かな 海渡
24 怪談の会や河風どっと寄る おるか
26 風吹いてをり幽霊の帰る道 お軽